どんどんと雲が湧いてきて漆黒の空が埋まっていく夜でした。
今週は一つ、ほっとする話がありました。
でもそのことで半年近く不安で背負った巻貝の殻が天まで届くほどにぐるぐると憂鬱と一緒に伸びてしまったものですから、
思いがけない解決に小躍りしたいほど嬉しかったのに、
殻が重くなり過ぎて疲れて果ててしまいました。
数日コーヒーも飲めないほどで、
飲んでもちっとも美味しく感じられなかったのです。
今夜は、7時に閉店するマックには間に合いませんでしたが、
4年ほど前に、ライトの向きを少し外によけてもらった席が空いていたタリーズでゆっくりできました。
東京では今なかなか手に入らない鳴門金時のスイートポテトと本日のコーヒーのフレンチロースト。
スイートポテトは、北海道のわかさいもに似た、こくりと甘いスィートポテトでコーヒーにぴったりのお供でした。
フレンチローストのコーヒーもとても美味しくて、
ぼんやりしていると、フレンチローストから懐かしい思い出が昨日のように思い出されました。
健康であった時、毎週帰る横浜の実家に向かう途中、西口ジョイナスのコーヒ23でいつも味わったのがフレンチコーヒーだったのです。
今夜のタリーズのコーヒーがあの頃のあの味と同じと思いました。
コーヒー23は、東口のルミネにも店舗があったこともありました。西口のお店は落ち着いた雰囲気のカウンター席で、カップソーサーは全て大倉陶園のもの。フレンチコーヒーはツンとした貴婦人のような少し細身のカップに注がれました。絵柄は、釣鐘草。コーヒーは丁寧にサイフォンで煎れられました。
コーヒー23は野球選手の飯田徳治さんがオーナーだったのです。
カウンターにはいつも真っ赤な沢山の薔薇が大倉陶園の金の薔薇の花瓶に生けられていて、私はいつも奥から4番目あたりの椅子にかけたものです。
発病して病気が重い時に、お店はなくなってしまったようです。
お世話になった店長さんは、お元気でしょか。
この度の私の悩みはやはり病気に関わることでした。解決したと言っても病が治るとかそういう話ではないのですけれど、コーヒーが美味しくいただけたら、まあ良いかと思った夜でした。
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