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2018年10月31日水曜日

かぼちゃの祭典



 渋谷では軽トラックが倒されたと言うから、
かぼちゃのお祭りなんて言ってられないな。
かぼちゃの騒動、いやかぼちゃ事件だ。
写真は、9月に川崎駅のアトレで撮影したもの。
川崎ハロウィンは盛大で今年22回目を迎え、27日、28日のパレードには、2200人が参加し、沿道に12万人が集まったそうだ。
パレードは日中なので、年中無休で仮装のドラキュラでありながら参加できないのは誠に残念だ。


川崎では、22年間で特段トラブルは生じていないと言うから、
イベントの成功例と言えるのだろう。


お花屋さんでは、お月見が終わると同時に、
ハロウィン用のかぼちゃが並ぶ。
そんなかぼちゃも昨夜には既に五割引になっていた。
不二家

  スィーツの売り場でもゴールデンゾーンにはかぼちゃのスィーツ、ハロウィン仕様のスィーツが並んでいる。


イタリアントマト

冬至の時よりかぼちゃは売れるのかもしれないな。


 毎年、31日の夜は川崎に出かけるけれど、今夜は体力温存のため止めることに。
まあ、夜に出ても、イベントもなし、仮装した人たちがちらほら歩いている程度だ。
ドラキュラが、気になるのは崎陽軒のハロウィン限定黒炒飯弁当だ。横浜地区限定のようで、しかももはや販売終了ともネットに出ている。いやいや販売終了だったら残念!
 そして今夜8時ごろから、各店舗や通路では、かぼちゃの張り紙やグッズが一斉に撤去されて、朝までには完璧なクリスマス仕様になって行くだろう。
そのさまを見ると、なんとも切ない年の瀬を感じるのです。


 今日の東京の最高気温は20度、最低気温は11度、晴れの予報です。
お金と時間と体力のある方は、ぱーっと楽しんでちょうだいな。

2018年10月30日火曜日

カキフライ



 毎年毎年カキフライの写真をブログに載せて、
もう綴ることもなくなったと思った。
でも昨夜のカキフライには気品を感じた。
なので、また撮影してしまった。
そうやってカキフライに愛を注ぎながら、ほうばっていると、
同級生からメールが届いた。
予定されている同窓会に伴い、長い年月を経て連絡が取れた同級生からだった。
通った高校の名前のついた駅もあるローカル電車に乗っているところだと言う。
仕事で、その先まで行く途中なのだと。
同級生も久しくそのローカル線に乗っていなかったようで、懐かしさが込み上げてきたようだった。


 私も故郷へは足が遠のいてしまった。
私が健康に働いていて、母も健在だった時に、母から職場に電話がかかってきたことがあった。
一体何事かと思ったら、「今夜はカキフライだから帰ってくれば?」と。
私は、「幾つですか?」と尋ねた。
返事がなかったので、
デスクの上で思わず体を屈めて、声を潜めて言った
「カキフライ幾つ食べられるの?」
答えは忘れたけれど、食べたいだけ食べられると言うような返事だったと思う。だから私は、ローカル線に乗って、バスに乗って深夜に実家に帰ったのだ。

2018年10月29日月曜日

師走の匂い



 駅の改札口に高く掲げられた熊手に、


  スーパーマーケットの天井に
並んだサンタクロースに、
がくっりと肩を落とすのは私だけなのかな。
じきに、耳鳴りのようにクリスマスソングが聞こえてくるのだな。


今日の東京の最高気温は24度、最低気温は11度、
晴れの予報です。
今週で11月は終わります。
なんとか明るくまいりましょう。

2018年10月28日日曜日

安田純平さん帰国



 昨日の続きで言えば、
「まあいいかっ」がないのは人の命に対してだ。
それは肉親の命であっても、知らない誰かの命であってもだ。
安田さんが無事に帰国できたことは本当に良かった。
そして、日本では予想どおりのバッシングだ。
バッシングの言葉として用いられているのが、『自己責任』だ。
安田菜津紀さんは、自己責任は自業自得と同義で使われているのではないかと言う。
おそらくそのとおりなのだろう。
主に、ジャーナリスト達は安田さんを擁護する。
玉川徹さんは、バッシングを牽制する意味もあったかと思うけれど、「英雄として迎えないでどうするんですか。」と言っていた。
私は、英雄ではないだろうと思う。
安田さんはジャーナリスト以上でもなく以下でもない。
まさにジャーナリストなのだろうな。
ビートたけしさんは、この人は(安田さん)失敗したんだじゃないの?と発言したそうだ。
けれど、本人はこう言う事態は絶対に避けたかったはずだ。
登山家が用意周到に準備をするように、細心の注意を払って、慎重に行動した結果なのだろう。そこを敢えて攻めるのだろうか。
後藤健二さんと湯川遥菜さんが殺害されてしまった時にも私は綴っているけれど、ジャーナリストが報道してくれなければ、我々は何も知ることができないのだ。
もう一つ恐ろしいのは、3年前よりさらに、自国さえ良ければ良いと言う風潮だ。



2018年10月27日土曜日

反省をやめた夜



 真っ暗になった5時半に外に飛び出した。
この秋初めてだった。
これまで真っ暗になっているとわかっていながらも、
身体がついて行かなかった。


 そして、どんなことも反省しない夜にするとぞ心に誓った。
どんなことって何かと言えば、いろいろだ。
考えてみれば、「まあいいかっ」って思う日が随分と長い間ないような気がする。
それは、たぶん母が死んだ日と、ほぼ同時に私が難病を発病した時からだな。
だから少なくとも、13年間、まあいいかと思うことがなかったわけだ。


  お酒を飲めない下戸が、
全てを忘れて溺れたいのは
やはりスィーツだ。


 電車に乗ってお出かけするほどの体力も気力もないので、
目に留まったカフェに入った。
それでもカフェに入るたって、
何も考えないわけには、いかない。
照明の問題がある。
スポットの埋め込みのライトがいくつかあるだけの天井を見てから入店して、
天井に灯のない席を選ぶのだ。


 深まる秋に、食べたのはモンブラン。
小さかった。
でも今のドラキュラには丁度良かった。
病苦があるというのに、肥えているから。
小麦を使ったスポンジも薄い下敷き程度にほんの少しだった。
フランス産マロンクリームが、程よい甘さで美味しかった。


今日の東京の最高気温は25度、最低気温は16度、雨のち晴れの予報です。
月に一度ぐらいは、反省をやめる夜を設けた方がいいかもしれないな。


2018年10月26日金曜日

ドラキュラが見る風景



 毎日酔えるって、いいなぁ。
ガラス窓に赤いペンキの文字が、
昭和レトロを演出していた。
1週間ほど前の夜のこと。
リーゾナブルなお値段で飲める居酒屋というアピールなのだろう。
開店準備に追われる居酒屋を覗けば、
ハシゴに乗って作業する人や、
備品を整える人で大わらわだ。
緊張がガラス越しにも伝わってきた。


 昨夜は既に開店祝いのお花もくたびれ始めていた。
店内は一応連日賑わっている。
ちょいと撮影させてもらっていると、満願の笑みで現れた店長が、お花をどうぞと言ってくれた。
すっかり気を良くしたドラキュラは、
早速1本、2本と抜き取って、


「ワタミでしょ?」と店長にふってみた。
すると店長は、メニュー開発などで提携したけれど、
経営はあくまでも自分がやるのだと言う。
酔ったようにドラキュラは
「わたなべみきの高校の後輩なのよん!」とテキトーなことを言った。
すると若き経営者の目が輝いた。
私はそれを見て、花をどんどんと抜き取って行った。
真っ赤な花ばかりを選んで。
そしてまたテキトーを続けてしまった。
「わたなべさんは、従業員を独立させるのが夢なんだっけね?」と。
店長は私の言葉に、
「そう!実は昨夜、様子を見に来てくれたんですよ。」と嬉しそうに言った。


ぎしぎしと花を強引に抜き取っていると、
土台が揺れた。
一層、台ごと抱えて行きたいぐらいだった。
夢中で花を抜き取り続けていたら、
いつしか店長はいなくなっていた。
幻?
酔っていなくともテキトーなことをペラペラと喋るドラキュラだ。
酔えたなら、人生はさぞ楽しいのだろうな。


抜き取った花は20本を超えていた。
花は、結構丈があるものがあって、真っ赤なバラはススキのように1メートル近くある。
それをそのまま、狭い居室のあちこちに飾ってみた。
真っ赤な花たちの開店エネルギーが充満して、
久々に気分上々の夜になった。
今日の東京の最高気温は21度、最低気温は14度、晴れ時々曇りの予報です。
今日は金曜日、貴女も、貴方も酔ってテキトーになりましょう。


2018年10月25日木曜日

通院の朝


 
 通院の朝、
私は団子虫のようにまあるくなって
叫ぶ。
行きたくねぇ〜
行きたくねぇー
加えて、おいおいと泣くこともある。
鎧兜を着装するように、
太陽光を防ぐための身支度も
どうにも面倒だ。
今節、タクシーも電話でなかなか捕まらないし、
鎧を纏って、タクシー内では、暑さとの戦いだ。
病院に到着しても、大きな窓、ご親切な受診者状況の表示画面からも光がガンガンと攻撃して来る。
安全な場所には、先客がいたりする。


丸い団子虫に、
無口という病気の良人が言う。
「一体、何歳何だ?」
通院の朝の私は、28歳と答える心の余裕はない。


 通院の日は、衰弱が著しいので食事の支度はしない。
良人に希望を聞くと、ラーメンが食べたいと言い、担々麺屋に行ってみたいと言うのだ。
ゆるくグルテンフリーを始めて、2年目になる私は、流石にラーメン、パスタ、おうどんは一切食べていない。
普段、フライやたまにケーキなどを食べしまうことがあるので、せめて麺類は食さないと心に誓っている。
 けれど、通院の朝、毎度絶叫を聞かされる良人の心の内を思って、担々麺屋の提案を呑んだ。


私は、一番辛味が弱い白ごま担々麺にした。
鰹出汁の効いたスープが美味しかった。
麺もシコシコとまずまずだった。
けれど2年もラーメンを食さずにいて、
もはやあの世で食べるものと私の中で整理をつけてしまっていたラーメンと私の距離が、遠くなってしまっていた。
もう、一、二回食せば、
懐かしさが湧いてきて、
次に旨さを堪能して、
再びまた虜になってしまうのだろう。
そうなったら、グルテンフリーはおしまいだ。
ここでやはり踏ん張ろう。
せめて通院の日ぐらいだな、解禁は。
水餃子

今日の東京の最高気温は22度、最低気温は14度、晴れの予報です。
今週も今日から後半戦です。
お互い、何とか乗り切りましょう。



2018年10月23日火曜日

同窓会に向けて5



 同窓会の開催がもうすぐそこだという時に、
転勤が決まって出席できなくなってしまった同期生がいる。
F君だ。
私のようなプータローを除けば大抵は勤労者なのだから、
そういう事態もあろう。


 F君とは2年前に、同じ高校の同期生を介して、随分と長い時を経て再会することができたのだ。
たまたま我がホームタウンがF君の通勤の途上にあるので、 いつでもまた会えるという思いもあった。
なので、再会を果たしてから、忘年会、恩師の個展で会ったきり、たまにメールのやりとりをしていた。
F君は来月早々に福岡に赴任する。
流石に、九州は遠いので帰省もままならないだろうから、
赴任前に時間が取れたら会おうということで、
昨夜会ったのだ。
 長ネギをぶら下げたプータローの私と、仕事帰りのF君と駅の改札口で落ち合ったのは夜の9時だった。
照明の問題もあるので、私の行きつけのファミレスへ行った。
F君と再会した時は、緊張したけれど、4回目の昨夜は、小、中、高校と一緒だったからか、気がつくと小学生の時のように何の気兼ねもなく会話をしていた。
今回の同窓会で、探し当てた同級生に、小、中、高、大学、会社まで一緒だという者同士がいた。
だからこそ探し当てることができたとも言えるけれど、エスカレーター式の私立の学校でもないのにずっと学校が一緒で、しかも就職した会社まで同じとは驚きだ。
 F君も、月に一度はこちらに帰って来たいと言っていたので、今度はまた他の誰かと一緒に会えるかもしれない。
置地廣場

同窓会が迫り来る中で、私はだんだん怖気付いている。
口がウンコの匂いがするのだ。
急いで歯医者に予約を入れたけれど、同窓会に間に合わない。
ずっと、くちゃくちゃとガムを噛んでいなくてはならないのか、
マスクをかけようか。
マスクなんかかけていたら、誰も我だと気がつくまい。
そうなると何の為の同窓会出席なんだかわからないな。
なんだか気が重くなってきた。

2018年10月22日月曜日

カフェにて



 からからと枯れ葉が音を立てて転がって、
ようやくにして袖の長い夏のワンピースをクリーニング屋さんに運んだ。
日曜日の夜のカフェはがらんとしていた。
大きな窓の向こう、
左から右へ、
自転車に乗った細い女がすっーと消えた。
影絵のような黒いシルエット。
細く切り抜かれた車輪がくるくる回って過ぎて行った。
宇津救命丸のコマーシャルの影絵のよう。
夏にはそんなふうに見えないのに。
そうだ藤城清治さんだ、あの影絵は。
猫も少女もとてもお洒落だけれど、どこか憂いがあるあれだ。


クロックムッシュになるべく
スタンバイしているサンドイッチが想像をかきたてる。
黄色く焼かれて、チーズが甘えたようにデレデレしてくるさま。
いやいやまいっちゃうな。
一応、グルテンフリーしてるざんすよ。
 今日の東京の最高気温は23度、最低気温は13度、晴れ時々曇りの予報です。
今週も焦りながら、 なんとかやってまいりましょう。

2018年10月19日金曜日

通院辛苦



「希望を捨てないでな!」
タクシーを降りる時に運転手さんからそう言われた。
病院を出る時、
病院スタッフが病院入口にタクシーを止めて私を誘導してくれた。
いつものボランティアさんがいなかったのだ。
虚無僧のような大きな完全遮光の帽子を被った私は、左右もよく見えない。
タクシーに乗り込むと、運転手さんは眼の手術後かと思ったらしい、それで私は事情を話した。
太陽光には全く当たれないことを。
「治らないのか?」と聞かれて「治った人の話は、ネットにも出てないわ。」と答えた。
最後にかけられた「希望」という言葉が重かった。
抱える難病の寛解の希望が全く持てないから、
最近とみに生きることにくたびれちゃったんだなと。


  9月から異様にかったるくて辛いと主治医の女医に話した。
「Igeが100も上がったら、身体が闘っちゃって、かったるくなって当然です。今年の夏は暑かったからその影響も大きい。」
と女医。13年前ごろに腎臓が壊れて入退院を繰り返していた時代の値なのだ。だからよくぞ、踏ん張っているとも言ってくれた。
今回、初めて知ったことがあった。
ならば、私よりさらにIgeが数百倍も高いアトピー性皮膚炎の人たちもかったるいのかと尋ねると、重い人は、かったるくてそれはそれは大変だから、強い免疫抑制剤を使うこともあると教えられた。
行きの早朝は、アスファルトの反射光が春や初夏より和らいだと感じたけれど、なあに10時を回った帰りは、雲も消えた秋晴れとなってタクシーの中の私は茹で蛸だ。
完全遮光の上着の下、保冷剤を首に巻着付けていても、背中や腕は汗でびっしょり。
疲れた。
でもアトピーの人も皮膚トラブルだけじゃないんだな。
 

2018年10月17日水曜日

ドラキュラの嘆き



すれ違う
仕事帰りの人の群れ
知らない誰かが、
連れ立つ誰かに言った。
「この頃ずっと夜は雨だな。」


昼間は秋晴れなのでしょうか?


どうやら夕刻6時前に真っ暗になっているようですが、
これがどうして身体がついて行きません。
以前は、待望のバラ色の夜という感じだったのに。
今日の東京は最高気温21度、最低気温17度、曇り時々晴れの予報です。
気づけば、金木犀も終わってしまったみたい。
あらららら〜