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2018年2月22日木曜日

春節に金のなる木



「チャリーン、チャリーン」
「はらはら、はらはら〜」
硬貨が次々に音を立てて落ちてくる。
蕾のように固く巻かれた紙幣が、
開花するように膨らんで、はらりと落ちて、
おでこに貼り付き、頬を滑る。
ようやく目覚めた私は、
「今日もこんなにお金が成ったのね。
でも欲しいのは、お金じゃなくて、健康な身体、太陽に当たることができる普通の暮らしなの。」
と呟くのだろうか。
部屋の中に、こんなお金のなる木があったなら。
でもきっとそう言いつつも、
あさましく毎日かき集めて、夜な夜な銀行のATMに預けるに出かけるのだろうな。
少なくともお金があれば、太陽光の忍び込まない地下室のある家が建てられるか。


 金のなる木と龍の写真は、カリフォルニアに住む友人S子から送られたものです。
春節を迎えたラスベガスだそうです。
硬貨も龍も囁くように輝いて、
金色ってやはりわくわくします。

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