いわゆる赤木ファイルを、国は、ようやく原告側に開示した。
赤木ファイルについては、国はその存否すら明らかにせず、麻生財務大臣は「存否を含め、答えは控える」と国会で答弁してきた。
一変して、麻生財務大臣が赤木ファイルの存在を認め「かなり前から(把握していた)」と発言したのは、赤木ファイル存在の証言音声が公開されてから後のつい先月、5月10日の国会であった。
国が国有地を大幅に値引きして森友学園に売却した森友学園問題では、決裁文書の改ざんを迫られた財務省職員の赤木俊夫さんが自ら命を絶った。
赤木さんが改ざんに至る経緯などを詳細に記したファイルがあること、国有地の売却額の値引きの算出に問題があることは、赤木さんの元上司で売却契約担当者が語っていた。
亡くなった赤木さんの妻が国を提訴したのは、昨年の3月だ。
この間、遺族側はファイルの提出を求めてきたが、国側は応じなかった。
また、証拠の音声データを合同ヒアリングで公開した野党は、赤木ファイルの存在を国が認めたことを受けてファイルの国会への提出を求めたが、国は応じないままに国会を閉会した。
赤木さんが残した文書には、
改ざんは元理財局長の佐川氏からの指示と記されているが、直接指示した財務省の担当者の名前は黒塗りだと伝えられている。
また冒頭には、
「現場の問題認識として既に決裁済みの調書を修正することは問題があり行うべきではないと、本省審理室担当補佐に強く抗議した」と記されていると言う。
この森友学園問題での国会虚偽答弁(2017年〜18年)は139回に上っている。
偽る、隠す、何のために?
そして赤木さんは何のために公文書の改ざんを強要されたのだろう。
国会が軽んぜられもはやチェック機能を果たせないでいる。
赤木さんの無念は裁判で果たすしかない。
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