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2013年9月29日日曜日

同窓会

故郷は、近いようで遠くなってしまった。なんとかタワーのある街にも、もう十年以上足を運んでいない。
今回初めて行われた同窓会に出席したくともできない友人から、同窓会の詳細報告を命じられていた。1人は既に20年以上米国に在住している友人、もう1人は、今月初めから中米に出張 となってしまった友人だ。
 会は6時からだけれど、光線過敏の症状の重い私はその6時に自宅を出発せざるを得ない。曇りだったのか少々早く出発できて、下り電車に乗り込む。忘れていたけれど、乗車時間は30分程度と知る。こんなに近かったのか?電車内の蛍光灯を防ぐ為に、完全遮光の帽子に替えて、座っているうちに、口の中が異様に乾いてくる。薬のせいか、緊張のせいか、当然のように一駅ごとに目的地に近づいてくる。胸の鼓動が高まり、電車が止まってくれないかとさえ思い始めた。 
 とうとう到着してしまい、自販機でお茶を買い、口に含んでひと呼吸。しばらくぶりだけれど、迷わず進めるのは、やはり子供の頃からのホームグランドだからか?タワーの写真と、観覧車の写真を撮り終えると、大きな犬を見て後ずさりする小さな犬のように、引き返したくなってしまった。友人2人には写真だけ送り、まあ楽しかったとコメントすればいいじゃないかと。
しかし、友人の一人が恐いもの見たさで出席するとメールにあったので、お化け屋敷に入るつもりで行くかと腹をくくった。
しなやかに、受付に導いてくれた幹事は、昔たいそうモテた男子で遅刻にもかかわらず「あんこさんですね」と言葉をかけてくれて、すっかり、気を良くしてしまったのだった。あんこを覚えていてくれたなんて。なんせ少子化の今では、考えられない同期生540人の高校だ。 受付担当者が、杖に気がつき「お怪我ですか」と聞いてきた。「いいえ、病気なんです」と答えると「失礼しました。私、医者なもので」と。ネームプレートを受け取りながら、心の中で思った。『最初の一人が、普段深く深く尊敬して止まないお医者様ですかぁ〜』医者も何人かいることは承知しているけれど、受付の彼は、在学中に知らない人だった。先が思いやられるなぁと思ったけれど、参加者134名に対して会場は狭隘でひしめき合い、名刺交換などの姿は、見かけなかった。思いがけず、昔のクラスメート達も話しかけにきてくれたのでなんとか居場所はあった。受付の医者は整形外科医で既に開業していた。そう、医者なら開業していて当然の歳でもあるのだ。整形外科医と言うので、かつての整形外科の主治医の教授の名前を挙げると、「以前、手術の技術を学ばせてもらうために伺いましたよ」と、2年前に退官されたことも知っていた。世間は狭い。病名を小声で伝えると、同期生の顔は曇り、力にはなれないけれど、なにかあったらとメールアドレスを教えてくれたのでありがたい。 
 二次会との間などには、名刺交換を、目立たぬように所々やっていたようだけれど、派手にやっていたのは、女性誌の編集のお偉いさんだ。 デラックスなんとかさんがよくテレビで散々に言う奴だ。今やいわゆる一流企業おえらいさんになっている男子達に名刺交換を求めていた。私は、フンと横を向いた。
 二次会のおしまい近くに、以前は仕事で関わりの強かった国家お役人様に「今や、お前はただのしゅふか!」と罵られるように言われ『お前、おかしな事ブログに書いて懲戒処分くらうなよ!』と言ってやりたかったけれど、言えなかった。本当に、本当にただの病人、ただのおばさんになってしまったのだから。モー、クヤシー!!
 観覧車と映ったバスは、市バスかと思ったら、時々テレビでアナウンサーに「カナナカ」バスと読まれるバスだった。

2013年9月26日木曜日

彼岸明け

彼岸花は撮れなかったと諦めていたら、今宵、雨に濡れた彼岸花を思いがけず発見した。桜田通りの歩道の端に、誰かが育てているのだろう。朱色の細い花弁に猫のひげのような長いおしべがチャーミングだ。しかも、今日が彼岸明けだ。偶然の出会いに大満足している。
お月見のうさちゃん饅頭を食べた後は、お供えと称しておはぎを食べ続けていた。連日の事。既に8個も平らげている。少々げんなりしている。仏様はしゃべらないので、連日のおはぎをどう思っているのか。
 7年ほど前のお彼岸中日に不思議な夢を見た。500メートルはあろうかという川を渡ろうとしていた。川底が見える浅い川で、水が宝石をまき散らしたようにキラキラと輝いていた。ところどころ干上がっているところがあり、そこを選んで歩いて川を渡ろうとしていた。歩く先には、なぜか中学の時の担任の先生、早く来いとばかりに、私の方を見て振り返る。私は足が濡れるのが気になって前に進めなくなってしまった。「センセー、もう行けません」と大きな声を出し、目が覚めた。その先生は34歳の若さでとっくの昔に亡くなっていた。今でも時々思い出す不思議な夢。7年前のその頃は、股関節の痛みでトイレまでの歩行もままならず、動かない足が、川のぬかるみに取られる感覚と重なってそんな夢を見てしまったのか、それとも?

2013年9月23日月曜日

アジアチャンピオンズリーグ、柏4強入り

おめでとう!この日の為に柏色の花束を用意しておりました。しかし、先月8月21日にホームでアルシャバブにまさかの引き分け、その後8月31日にJリーグ24節鹿島に負けた。その直後には、ネルシーニョ監督が、事故のような監督辞任と報じられた。
 もはや、アジアチャンピョンズリーグもここまでかと落胆してしまった。ところが、なにがなんだかわからないけれどネルシーニョが 再び指揮をとる事になり、今回日本時間では19日2時から行われたアルシャバブとの試合で2対2の引き分けに持ち込み、見事4強入りを決めた。
 サウジアラビアのリヤドで行われた今回の試合は、気温35度、湿度8%と暑さと乾燥の厳しい環境だった。最初に先制したのは、アルシャバブだったが、その直後オウンゴールで引き分けとなり、後半28分にコーナーキックから近藤がヘディング
で追加点を奪い、アナウンサーが「柏には精神的なタフさがあると」言い、すっかり勝った気になった。しかし、後半40分に追いつかれ、「振り出しに戻った」と緊迫した言葉が流れ、冷や汗をかいたけれど、アウエィで2対2で引き分ければ、4強に進むのは日本とわかり、若干安堵したのだった。4強入りは09年の名古屋以来だ。仙台戦で、仙台サポーターが柏にアジアチャンピョンズリーグでの健闘を祈ってくれた甲斐があった。
 今夜は、なでしこもナイジェリアに勝利、おめでとう!

2013年9月19日木曜日

今宵、十五夜

置地廣場
満月の十五夜は、2010年代には、今宵だけということも手伝ってか今年の十五夜はいつになく沸いている。
和菓子店には、早くから月見饅頭の予約受付!の張紙があり、今日は洋菓子店のチーズケーキまでうさぎの絵が焼き付けられていた。
朝日新聞土曜日の Beには、十五夜にお月見はしますかという問いに、45%の人が「はい」と答えたとあった。お月見行事は、意外にも今でも行われているのだ。
今日は、奇しくも通院日で、いわゆる秋晴れだったため、光線過敏の症状が重い私には地獄のような通院となった。けれど、おかげで綺麗な月を愛でることはできた。この月に免じて、奇病と地獄のような通院の苦労は水に流そうと今宵は思っている。子供の頃から太陽より月、野山よりネオンサインが好きだったのだし。そうだ、そうだ、そうだった! 
 そして、明日になれば、また嘆くのだけど。

2013年9月16日月曜日

嵐のあと

今日は、大型台風18号が日本列島に上陸して、特に近畿地方に甚大な被害をもたらしたようだ。京都市を流れる桂川や福知山市の由良川が氾濫し、周辺住宅が水没している傷ましい映像がテレビに映った。東京都区内では、風は強かったようだけれど、雨は一時的だったという話だ。 
 夜、外に出ると、道路にはまだ青い葉も散らばっていて、風の強さを物語っていた。
自宅室内は、完全遮光のカーテンの布で覆い尽くされているので、蒸し風呂のように暑いけれど、外は冷んやりとして、半袖では鳥肌が立つほどで驚いた。台風一過の明日からは、一気に秋めくのだろうか。
3連休が明けて明日から仕事の人は、会社かぁと憂鬱であろう。
約3ヶ月ぶりに今週から、通院が再開される私も、この上なく憂鬱だ。水疱瘡でしばらく学校を休んで、学校に行きたくなくなった時の感じだ。

涼しくなることに期待を寄せて、生きて行こう。

2013年9月13日金曜日

街は五輪色


 今宵は、4ヶ月ぶりに美容院に行くことができた。日の入りが早くなってくれたおかげだ。東京タワーは五輪の色にライトアップされ、タワー前のお花屋さんも五輪祝賀のディスプレイとなっていた。
 カリスマ美容師に、この際、国際都市にふさわしく美容院も24時間営業にしたらどうかと提案したら、冗談じゃない身が持たない。料金は3倍にせねばと返された。
 続けて、月末に同窓会だから18歳に見られる髪型にして欲しいと切に訴えて、完全に無視されたのだった。それを聞いていた助手を勤める青年が、真面目顔で、「そんなのどん引きされますよ。」「年相応が一番です。 」と言った。そんな青年は、これから取る夏休みで東北被災地に美容のボランティアに行くと言うので感心した。

 しかし、今の東京の街は杖歩行の人間にはブーブーだ。
JR新橋駅で降りたくても、京浜東北線の上りホームには改札に降りるための下りエスカレーターも無ければ、エレベーターも無いのだ。サラリーマンでごった返す、新橋駅の階段でえっちらおっちらと、杖なんかで降りていられやしない。帰途、銀座に寄り道したくとも、地下鉄何ぞは、長い階段を降りて改札、長い階段を上って地上だ。7年のうちに東京は、優しい街になれるのか?


2013年9月10日火曜日

祝!2020年東京五輪開催決定

7年後、果たして生きているだろうか?そう思った人も少なくないはずだ。
一昨日明け方の5時20分、決定の瞬間をテレビで見ていた。5局のテレビ局が 深夜0時前後から生放送で、IOC総会が開催されていたブエノスアイレスの様子と有名スポーツ選手等を招いたスタジオの様子を交互に映していた。
スタジオでは尤もらしく、得票の予想をやっていたけれど、そもそも決戦投票の相手国からして外れた。決戦投票となるのは、スペインと日本というのが大前提になっていたのだから。
そして、その後五輪除外競技の候補に上がっていたレスリングの存続も決まった(どうなるレスリング)。
日本は、五輪開催で特需に沸くのだろう。早くも建設業や不動産関連などの株価が急騰したらしい。
一方で、これより前、仮設住宅で暮らす原発の被災者が、「オリンピック招致ってどこの国の話かと思う。 」と言っていたのが心に残っている。五輪の経済効果は、被災地に還元されるだろうけれど、お祭り気分には、なれない現実も今の日本にあるのだ。
 これからの7年は長いか、短いか?
 


2013年9月7日土曜日

銀ブラ




 銀ブラとは銀座でブラジルコーヒーを飲むことがそもそもの意味らしい。3日に個展を拝見した後、大好きな銀座を1年半ぶりでぶらぶらとした。高級ブランド店が百貨店ではなく路面に陣取るようになった銀座。銀座も常に変わりゆくけれど、昔からの白いばら。白いばらの看板を見るとほっとする。カメラを構えていると、まことに如才ない副店長の大丸さんが手招きしてくれて、明朗会計と明記された名刺サイズの来年のカレンダーをくれた。老舗キャバレーの懐の深さかで、写真撮影も快諾してくれたのだ。
 お気に入りの銀座ウエストで、ベートーベンを拝み、初めてのサンドイッチを食した。ハムはリン酸塩不使用というのに引かれた。パン生地は、ライ麦パンもチョイスできたので、ライ麦の方で、紅茶、コーヒーはケーキや軽食とで、おかわりができるのがうれしい。(サンドイッチには通常レタスなども入るらしいけれど、レタス、キュウリはアレルギーのため抜いてもらいました。)
 銀座ウエストの楽しみの一つには、夜の蝶に出会えることもある。うっとりするような美しい女性と美味しいケーキを食すれば、この世は花よ。しかし、今回は、その楽しみはお預けとなった。 帰宅後、昼間の銀座にはあまり行ったことがない事に気がついた。なぜ?と思ったら、健康だった時は昼間は働いていたからだったと気がついて、勤労者が明日の仕事を思い出すように、銀座の酔いも解け、現実に返った。

2013年9月3日火曜日

綺麗な色彩に魅せられて

 今宵は、荒井裕子さんの個展を見に久々に銀座へ行った。
荒井さんの絵は、イタリアの風景画を中心とした作品で、確かな技術の元、独自の透き通るような美しさで見事に風景を昇華させている。今回、水彩画はもとより、アクリルも荒井さんの透明感のある画とマッチして、強烈な色づかいが、綺麗に風景に生かされて堪能できた。荒井裕子さんの個展は、銀座伊東屋のK.ITOYA6階と地下1階で今週の日曜日、9月8日まで。
癒しと感動のため是非、皆様も お運びください。なんと入場無料でした。


2013年9月1日日曜日

今日から長月

暑さでフーフーしているうちにも9月に突入した。台風は、一昨日に温帯低気圧に変わり、関東には豪雨の被害などがなかったもののなんとも蒸し暑い日が続いている。
長くなってきた夜も家の中にこもり、女子バレーボールワールドグランプリを観戦して、ひっくり返ったり、床を叩いたりしている。新生真鍋ジャパンは、予想以上に健闘している。昨日もこれまで無敗の中国を相手に接戦だった。公平なジャッジだったなら勝っていたのではないかと思うほどだ。ちなみに来週からは世界選手権アジア最終予選が始まる。
トウモロコシご飯
秋は言わずも知れた食欲の秋だけれど、今年も既に秒読み体制だ。食ってばかりいたら、
あっという間に終わってしまうだろうな。