過去 1 週間のページビュー

2009年9月15日火曜日

ぐーたらナース4

 入院初日の夜から喘息発作がでた。明くる日も。喘息で入院したわけではないので、呼吸器病棟ではない。深夜、当直医があわててやってきて、ネブライザー(液体薬剤を噴霧させて口から吸う装置)を始める。とうとう3日目の朝、病棟責任者であるという医師がやってきて、喘息発作に責任が持てないから、呼吸器科の診察を受けるようにと言われた。呼吸器科の医師には、朝晩の吸入薬とネブライザーをやるように言われた。
 ところがネブライザーがうまく作動しない。ネブライザーは、毎回看護師が薬剤を入れてセットしてガラガラと運んでくる。霧が出た!と思えばすぐ止まってしまう。その都度若い看護師が、薬剤や溶液を入れ替えたり、装置をいじってどうにかしてくれる。どうにもならないこともしばしあって、別の装置に変えて、修理の手続きをしていることもあった。
 ある日も、5分で霧が出なくなってしまった。ネブライザーから出る霧をチューブから吸うのだが、20分吸うように言われている。ナースコールを押したところで、たまたまドクターがやってきた。ベッド脇には、ネブライザー、主治医と研修医、そしてナースコールでやってきた年配のおそ松副師長。私は、おそ松副師長にネブライザーが途中で止まった旨を伝えた。するとおそ松副師長は「何分で止まったの?」と聞いてきた。「5分です」と答えると。おそ松師長は「5分もやればじゅーぶん、なんですよ!」と2人の医師の顔をなめるように見て言った。5分で十分なわけはない。
医師2人は唖然としている。研修医も呼吸器科の研修を終えたばかりなので5分では不十分なことはわかっているはずだ。
 しかし、口をはさむ間もなく、おそ松副師長は、ちゃっちゃとネブライザーをかたづけて、ガラガラと押して撤収してしまった。(登場人物の名前は仮名です)

2009年9月11日金曜日

入院心得

病棟を牛耳っているのは、看護師である。
ドクターではない。