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2020年12月31日木曜日

夫婦別姓の実現遠のく

 

今年、この暮れになって落胆したのは、
日本で夫婦別姓の実現が遠のいてしまったことだ。
自民党政権下では夫婦別姓が認められることはないであろう。
つい先日閣議決定された第5次男女共同参画基本計画では、第4次計画に「選択的夫婦別氏制度の導入」という言葉が入っていたにも関わらず、削られてしまったのだ。 
 
 
先ほどようやく年賀状を書き終えた。
圧倒的に旧姓で書いたものが多い。
それはそうだ。
旧姓で生きていた時間の方が長いのだから。
学生時代の友人、恩師、元の職場の関係者、仕事の関係者には旧姓だ。
では、今の戸籍の姓で出した年賀状は、誰に当てたものかと言えば、病気になってから知り得た人達ということになる。
婚姻後、程なくして難病を罹患した私は、保険証を元に、新姓で呼ばれ、 そこで知り合った方とは新姓での付き合いとなる。
それと、患ってからヘルパーさんに家事支援をしていただいているので、そこでは住民票を元に新姓扱いとなる。
私の中の分断だ。
元気で学び、働いていた時の自分は自分ではないという喪失感。
手続きもかなりの負担がある。
       ため息の数だけ菊の花

 
ほぼ女性だけが味わう心の負担、手続きの負担。
日本ってやはり平等じゃない。
 
冷たい寒風がごーごーと音を立てて吹き荒んだ夜は、心も冷え切りました。
 
大晦日の東京の最高気温は11度、最低気温は1度、晴れの予報です。
皆様におかれましては、本日もお忙しくお過ごしと存じます。
当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。
 

2020年12月30日水曜日

マックにて

        今宵はCold Moon

 

今年は、ともかくマックにお世話になった。
緊急事態で一時利用できなくなった時もあったけれど。
そうしてコロナでマックの風景も様変わりした。
店内は、ひしめき合うように席を隣にすることもなくなり、
並んだテーブルにはアクリル板も設置された。
カウンターには、ウーバーの配達員がいることが当たり前の光景にもなった。
配達員が数人いる時は、スタックも大わらわだ。
そんな時は、しばらく席に着いて待つことにも慣れた。
 
 
ほぼ2年越しの憂鬱事が、思いがけずこの年の瀬に晴れたので、
私は16年ぶりに少し安堵している。
安堵するってこんな感じだったかと噛み締めて、ホットラテとホットコーヒーを飲んだ。
安堵に少しが付くのは、難病が寛解したわけではなく、闘病生活はこの先も続くからだ。

 
 昨夜、6時を回ったマックには珍しくウーバーの配達員の姿がないと思ったら、店内に人が多かった。
 家族と思われる人々も多く、仕事納めで配達を頼まずに出てきたというわけだったのか。
私は、避けて買い物の後に立ち寄った。
並んで勉強に勤しむマスクの高校生2人が、眩しかった。
閉店時間が近づいて席を立った女子高校生が首に巻くマフラーを男子高校生の首に投げるようにふわっとかけて、引っ張った。首を垂れた牛になった男子高校生が首を二回ほどあげておどけて見せた。

 
今夜は、年末年始の営業をスタッフに尋ねたら、
年始はしばらくお休みだと伝えられた。
それを聞いた私の落胆を感じとったのか、スタッフは近くで営業する他の店舗を教えてくれた。
 
Thank you Mc

 今日の東京は最高気温14度、最低気温4度晴れ時々雨の予報です。
今年も残すところあと二日となりました。
お花屋さんの裏手にあった門松は、既に目的地で新年を 待っているのか、もう次の胡蝶蘭がスタンバイしていました。
皆様におかれましては有意義な年末になりますように。
今日も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。

2020年12月28日月曜日

Mr.Dokinのとっておきの一枚

        大本堂

 
 今年も、話題性のある写真を提供し続けてくれた成田市で単身赴任生活を送るドキンさんから、年の瀬の写真が届きました。
平安時代、平将門の乱が起こり世の中が不安と混乱にあった中で、
開山に至ったという成田山新勝寺の写真です。
成田ならではのヒコーキ雲が白く走る真っ青な空に、総本堂が映えて実に綺麗ですね。
               総門
 
お正月三が日だけで300万人の参拝客が訪れると言う成田山新勝寺でも、この度は大晦日から1月3日までは大本堂への入堂参拝を中止するそうです。
それで、ドキンさんは幸先詣に出かけたそうです。
幸先よく新年を迎えられますようにと、お正月に先んじて詣でる幸先詣はコロナ禍で密を避ける分散型参拝の一つとも言えましょうか。
 
 
総本堂から見た境内でしょうか、
雲から溢れる光が厄を落としてくれそうです。

 
おみくじの自販機も人との接触を避けて、今年ならではのコロナの産物ですかね。


お土産やさんには、達磨も見えますね。
三が日の参拝中止は、お土産店や近隣の飲食店は大打撃となってしまうのかと、ついため息が出ます。
コロナ禍にあっては、近くの神社仏閣へ幸先詣がベターでしょうか。
東京での感染者数のうなぎ上りの増加を考えるとそれすら怖くなりますが、お忙しい方、感染を用心する方は、是非このブログにアクセスして、厄を払ってください。
ドキンさん、この度も、写真提供を有難うございました。 
来年もとっておきの写真のご提供を引き続きお願いできたら有難いです。
今日の東京の最高気温は14度、最低気温は3度、晴れ時々曇りの予報です。
成田市の最高気温は14度、最低気温は0度、晴れの予報です。
 
本日もお忙しい中、当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。
Mr.Dokin氏シリーズ
  成田空港
佐倉のポニョ
 Mr.Dokinのとっておきの一枚
 ミドリガメ
Mr.Dokinの啓蟄にとっておきの一枚
ガマガエル 
Mr.Dokinのとっておきの一枚
うなぎ蒲焼 印旛沼かどかわ
Mr.Dkinのとっておきの一枚
ざりがに
Mr. Dokinのとっておきの一枚
なまずの蒲焼き
Mr.Dokinのとっておきの一枚 
 味噌カツ弁当

グルメ通信
印旛沼い志ばし


2020年12月27日日曜日

ドラキュラが見る風景

 

土曜日はお休みのはずのお花屋さんが開店していた。
裏手には門松がスタンバイだ。
そんな昨日は、東京で新型コロナ新規感染者数が949人に及んだ。ほぼ千人だな。
 
 
つい数日前は、鈴なりに蕾をいっぱいにつけたシンピジウムが並んでいた。
新春を飾ろうとする人々のそれぞれの思いは、同じであろう。
 
 
今日の東京の最高気温は10度、最低気温は4度、曇りのち晴れの予報です。


 
お忙しい年の瀬に、本日も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。

2020年12月26日土曜日

桜を見る会前夜祭国会答弁の弁明は信じられるか

存分に召し上がれ!不足費用は私の預金から下ろしたものを充てるよ!
 

サンタクロースは辞められない。
地元の有権者の皆様を喜ばせたいんだ!

 安倍前総理大臣の一昨日の会見、昨日の国会での弁明を聞いて思うこと。

1)本当に秘書に騙されていたのか 。
桜の会前夜祭費用の差額補填を総理のお金で勝手に700万円も充てていた秘書を告訴もしない。
常識では考えられない、有名ホテルの明細書なし、800人もの参加者1人1人とのホテルとの契約と言うお話は、秘書1人が考え出したのか。
 この突拍子も無い話を、一国の総理大臣が本当に信じていたのか。
 
2)昨年の国会では、総理大臣、国会議員の姿勢として目に余るものがあった。
この桜の会前夜祭の件に関して、野党議員が真剣に質問をしている際に、野次を飛ばす場面や、野党議員に「嘘をついた」「嘘つき」「人としてどうなのか」と発言したこともあった。
この嘘つき発言は、提供された食事には久兵衛のお寿司もあったようで、とても5千円で賄えるものではないと言う指摘に対して、久兵衛は提供していないのが事実だという安倍氏の言い分だ。
ところが、銀座久兵衛は提供していないのであって、ホテル内の久兵衛の可能性は否定できないようだ。
またここでご飯論法という、お粗末な展開だ。 

3)2013年から開催されてきた桜前夜祭について、その収支報告書への記載がなされなくなったのは2014年からであり、その理由が判然としないことだ。
2014年には、小渕優子議員が支援者に観劇招待、 下仁田ネギ、ワインなどを送っていた問題で、元秘書が支持資金規正法違反で有罪となり小渕氏も大臣を辞任した。この時、証拠隠滅を図るためかPCが破壊されるという記憶に残ることも行われた。

4)この度新たな疑惑も持ち上がった。
領収書亡失と説明しているにも関わらず、安倍氏事務所が訂正した政治資金収支報告書には細かな金額が記載されていることから、裏帳簿がある可能性も指摘されたのだ。

事実と違っていたら、政治責任を取ると幾度となく言っていた安倍氏。

現総理大臣が、かつて「地位に連綿としがみつき」とある人物のことを言ったのを思い出す。

不起訴なんだよ、バイバイ!

サンタクロースは辞められない。

2020年12月25日金曜日

今夜の報道1930 ゲスト熊崎氏の言葉


報道1930に出演した東京地検特捜部長も務められた熊崎勝彦氏の言葉に驚かされた。
熊崎氏が国民の1人として政治家はどうあるべきかについて
体験から学ばせてもらった中でと前置きの後、以下の言葉が発せられた。

「政治家は、極端に言えば、命をかけて国家国民のために全力を尽くすと言う軸がなければならない。」

 私は、唖然として固まってしまった。
もはや政治家に軸など求めてもいない。
とりあえず「嘘をつく」ことを止めて欲しいだけ。
この上に政治家に高邁な精神なんか求めても、虚しいだけだと、
とうに諦めてしまっていたことに気がつかされたのだ。
 

 
 会食を控えるようにと号令が出ても、総理大臣、閣僚、国会議員、地方議員達は、何が目的なのか会食に勤しむ。
こんな事実を知って私が思うことは、
おそらく総理大臣を始め、政治家は新型コロナウイルスに感染しても、ICUに空きがなくとも、そこで治療中の国民をどかして、特別に治療が受けられると思っているのであろうと言うことだ。 
新型コロナの感染による死亡者が3000人に及んでも、大した人数ではないと思っているのであろうと。 

 
 熊崎氏の言葉は続いた。
「今回の場合は危機管理だ。戦後最大の危機と言って良い。国民の生命にかかっている、そう言う基本的なこと、しっかり見据えられるかどうか。第三波は予見可能であった。素人でさえも予想できた。東京で1千人近くなると思っていた。先手先手でどう言う手を打って行くべきか、あらゆるデータを収集して、感染を一旦下げてそれから経済復興に力を注ぐ、そうしたメリハリのある政策を遂行すべきであった。 以下省略」

心にずしりと響く言葉が続いた。

総理大臣の会見の言葉が、都知事の会見の言葉が心にちっとも響かないのは何故だろう。

2020年12月24日木曜日

非情のクリスマス


欲しいモノはない。
ただひたすらにコロナを収束させて欲しいだけだ。

 
 待てよ、本当にモノは必要ないのか。
 つい二日前、コロナで仕事を失って住まいを失って、路上生活となった素足にサンダルの人が「とりあえず毛布が欲しい」 と言う姿がテレビに映っていた。
自助って非情だな。

 
一方で、来年に予定されている東京五輪の大会経費は、昨年の計画段階から膨らみに膨らんで、追加予算額が2940億円となり総額は、1兆6440億円となる計画が公表された。
この額は五輪史上最高額となるだそうだ。
都民の、国民の血税が注ぎ込まれるのだ。

 

明日の東京の最高気温は13度、最低気温は3度、晴れ時々曇りの予報です。

本日も当ブログにご来訪いただきましてありがとうございました。



2020年12月23日水曜日

マックにて


 「理系に進んだのは、理系の勉強が好きだったからではないんですよ。文系の勉強が嫌いだったから。 それでね、T大の理工学部に入ったわけですよ。」
そのセリフを耳にした私は、ああ、T大学は医学系の単科大学じゃなかったんだな、と思った。
と同時にこのセリフ、一体何回聞いているんだ?私はと思った。
「そうか単科大学じゃなかったんだな」と、私は何度も同じ下りで同じことを考えている。
 

 
話は進んで、大学では制御工学を学び、自らが考案したロボットを製品化する。しかし、自分で考えるモノは知れている。それで、
研究者や大学教授の考案するものを、製品化することを仕事にすることにした。
と、いつものように話が展開して行った。
この話を、いつも背中で聞いていた私は、昨夜は、正面の方から聞く羽目になったのだ。
正面と言っても、5、6メートルは先だ。しかもドラキュラにうってつけに、小さなライトが点在するだけだから、暗くて遠目に顔まではよくわからない。
マスクをかけた彼は、携帯相手ではなくノートパソコンに向かっていたのだ。驚いたことに身振り手振りも声と同じように大きかった。歳は、20代後半か、32、3歳と言った感じか。

 
 私のように、この話を何度となく聞かされている人も少なくないはずだ。
入場したつもりもないのに始まった公演 は毎回同じ演目のロングラン公演という感じだ。
「黙れ、おしゃべりインコ!」などと文句を言う人もいない。
このマックの住人たちは、お行儀の良い人々が多いものだから。
 これまで私は、おしゃべりインコはビジネスパートナー探しをしているのではないかと勝手に思っていた。
しかし、昨夜は、アドリブが多く、その内容はビジネスパートナーを望む相手に向けての言葉かしら?と思うものがあった。
一つは、考案者である大学教授などを、世間知らずなどと結構な言い方をしたり、この一回30分で私の全てをわかってもらうことはできないと思っていると言ったことだ。
ビジネスのパートナーに、仕事に関わる人を悪く言うことはしないであろうし、ビジネスに人となりの全てをわかり合う必要などないのだ。


おしゃべりインコは、何のためにマックでパソコンに向かって自己を熱く語っているのだろう。
コロナが収束しなければ、パソコン画面に映る相手の顔をチラ見することもできないな。
 今日の東京の最高気温は13度、最低気温は3度、晴れのち曇りの予報です。少しだけ寒さがマシですかね。
本日もお忙しい年の瀬に、当ブログにご来訪いただきましてありがとうございました。


2020年12月21日月曜日

冬至の月曜日


冬至の月曜日となりました。
今年もあと10日ほどで幕が下ります。
幕がなかなか下りずに、盛んなのが新型コロナウイルスの活動です。
昨日は、その感染が身近に迫っていることを痛感させられた日となりました。

 
 普段履きの靴が壊れて半月 、近所には思う物がなく仕方なしに暮れる少し前にタクシーを呼んだ。
すると、通院で何度か私を乗せているという地元のタクシー会社の運転手さんが、最近同僚を亡くしたと言う。どうもコロナらしいと。どうもと前置きがありながらも、ある病院で2ヶ月治療を受けたけれど、重くなり、転院し、手を尽くしてもらったけれどダメだったと語る運転手さん。
「うちの会社でお客さんを知らない運転手は居ないから、お客さんもきっと知ってる運転手だよ。」と言う。お客とは私のことだ。
たまに利用していたカフェもしばらく休業だと言う。どうやらスタッフに感染者が出たらしい。
22センチの思う靴には巡り会えず、真っ暗になっていた帰途は節約して電車に乗った。
車内は混んではおらず、光を避けて3人がけの優先席の端に座ることができた。
けれど、ピタリと隣り合う2人の女性のおしゃべりが止まらなかった。
彼女らもマスクはしているけれど、私との距離は全くない。
停車した駅で、私は隣の車両に移動した。
やはり電車も怖いな。

 
今日の東京の最高気温は11度、最低気温は1度晴れの予報です。
油断ならない歳末となりましたが、お互いになんとか無事に乗り越えられますように。



2020年12月20日日曜日

北海道から届いた写真


土曜日の昼間、疲れ切っていた牛男は楽しみなランチに出かけることはできませんでした。
私も12年分の睡眠不足を解消するかのように眠り続け、いつものように白飯だけが美味しい食事を夜の10時に食べました。
それが牛男の遅い遅いランチでドラキュラである私の遅めの朝食となりました。

 
掲載できる本日の写真がないなと思っていたら、北海道で暮らす友人から、凍える白い世界の写真が届きました。
折しも、大雪による関越道の立ち往生が報じられ雪の怖さに驚きと、長く車内で凌いでいる方々の健康を案じていたところでした。
太陽が白銀の世界を照らす風景は誠に美しいですが、これは一瞬だそうで、昨日も終日雪雲に包まれた白い世界で、じっと自宅にこもって仕事をしたいたそうです。
お昼時に、ふらっとランチに出かけるなどということはあり得ないですね。

 
こちらの写真は朝の出勤時のようで、ひたすらホワイトアウトの恐怖との闘いだと記しています。
対向車のライトが見えるのはマシなようで、ホワイトアウトの程度をハザードランプを点灯し停車するを5段階の最高値とすると、写真は3.5程度だと。
通勤手段を電車に変えると、片道3時間という長旅になるそうで、容易に電車通勤を選択できないようです。

 
こちらは、朝7時近くの写真ですが、
黒い闇夜よりも、白くて暗い世界に何故だか心細いような気持ちがこみ上げてきます。
向こうの方に見える灯りに、人の営みを感じてどこかほっとするような。
東京に居ては、見ることのできない世界を有難う。
 
今日の東京の最高気温は10度、最低気温は1度、晴れの予報です。
北海道石狩市の最高気温はマイナス4度、最低気温はマイナス8度、 曇り時々雪の予報です。

2020年12月19日土曜日

牛男の写真

                    ビーフインロス

会食ではなく外食をした。
今週も通院があった私はヘロヘロで、
朝の6時に自宅を出て通勤電車に揺られて帰宅した 牛男もヘロヘロだったに相違ない。
牛男が食べたのは、カツカレーだった。
牛男は無口という病気だから、言葉はなかったけれど、
美味しい物にありつけた安堵の表情が伺えた。

 
日頃の不味いおうちご飯に耐えているのは牛男も一緒だ。
私は、「ああ、不味い。不味いねー」と言いながら自ら作った料理を食べるけれど、牛男は一切言葉を吐かない。
小さな眼は、空を見つめて、かみかみして、下を見ておかずを口に運ぶ。それをひたすら機械的に繰り返すだけだ。
牛男の心のうちは想像するしかない。
最初から美味しい手料理など期待はしていなかったであろう。
不味いと言えば、「カレーライスとか、何か一つでも作れないの!芸なし」などとなじられるだけだと思っているのかもしれない。
 ただ家の白飯だけが美味しければそれでいいという境地だろうか。ご飯が炊けた時に、かき混ぜる役だけはする牛男だ。
その時の身体は弾むようで、気合が入りすぎるのか、ご飯がそこいらに散らばっていることがしばしだ。
牛男は、心の中で、念ずるように「白飯命!」と幾度も唱えながらかき混ぜているのだろうか。 

 
あるいは、どうせ不味いご飯を毎日3回作る体力はないから、途中で崎陽軒のお弁当か外食になるに決まっていると牛男は読んでいるのか。
もう一つ牛男の密かな楽しみは、土曜のランチだ。
昼間でも真っ暗なドラキュラの館を飛び出して、美味しい物を食べに出るのは格別のようだ。
けれど、疲れ果てている牛男は、なかなか実現できないでいる。
果たして、牛男は今日のランチに出かけることができるだろうか。
 
今日の東京の最高気温は9度、最低気温は1度、晴れの予報です。
皆様におかれましては、充実した週末となりますように。

2020年12月18日金曜日

暴食できずに暮れゆく年

 

 夜空にどっしりとぶら下がった大きな夏みかんを
見ながら、暮れ行く年を思った。
今年は、暴食することなく終わろうとしている。
私にとって暴食は幸せな行為であったのだ。
アレもこれも美味しくて、食べることがやめられなくなるというものだから。
 

 ところがこのコロナ禍で、かつてはそこに居場所があったファミレスにも行けなくなった。
正確には行かなくなったかもしれないけれど、丁度コロナの騒動が始まる頃に、そもそもファミレスの24時間営業がなくなって、
普通の飲食店と同じような22時閉店となったのだ。
0時がドラキュラにとっては真昼間のようなものだから、ことに夜明けの遅い真冬などは、0時から3時半頃までがファミレスでのドラキュラの寛ぎタイムだったのだ。
 

 
 コロナ禍での食事の9割方は、自炊生活だ。
これがこの上なく不味い。
ここで、その不味さをああだ、こうだと説明しようにもできない不味さなのだ。 
不味いものは、まず沢山食べることができない。
コロナ禍で外出ができなくなった人々が太ったという話があったけれど、私は逆に痩せたのだ。
崎陽軒のお弁当すら購入できずにいた時の血液検査では、ナトリウムをはじめとする電解質の値がどれも低値となってしまった。

 

美味しい崎陽軒のお弁当をいくつも食べれば幸せか、というとそうもいかない。実は私は塩味が子供の頃から苦手なのだ。勿論シウマイにはお醤油はつけないけれど、それでも全体的に塩味が強い感じがするのだ。だから崎陽軒のお弁当は一つだけの幸せだ。


 

スーパーのお惣菜も、国産野菜、化学調味料不使用のポテサラは買うけれど、それ以外はやはり添加物と原材料が気になって買うことができない。
ファミレスだって、原材料の産地にはこだわっているけれど、無添加ファミレスなんてないわけだから、化学調味料は使用しているだろうから、私の選択も矛盾している。
ファミレスで暴食することができた理由の一つには、長居が許されることもあるだろう。あとはやはりメニューの豊富さだな。
お蕎麦屋さんで親子丼を食べて、コーヒーを飲んで、紅茶を飲んで、小腹が空いてきたから、パンケーキを食べるというわけには行かないのだ。


 
懐かしいな、恋しいな、
最後に通い詰めていたファミレスで食べたのは北海道産インカのめざめ4種チーズのカルボナーラ風ディップと海鮮丼膳だったな。
それは今年の始めだった。
 

 
今日の東京の最高気温は9度、最低気温は1度、晴れの予報です。
寒さ厳しく、東京では新型コロナウイルス新規感染者の増加がとまりません。
お互いに気をつけて、良い週末といたしましょう。
本日も当ブログにご来訪いただきまして有難うごいざいました。