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2021年6月30日水曜日

2021年6月29日火曜日

でんでん太鼓の雨の音

 

でんでん、でんでん、
でんでん太鼓の雨の音。
雨粒が大きいからか、傘が古くて張りを失っているからか、
雨音を楽しめば、気持ちが少しだけ紛れる。

 
丑三つ時に家を出た。
問題が起こるたび、心が酷く動揺して、衰弱する。
抱える難病で夜しか外出できず、対応に苦慮すること限りなし。
御呪いのように「動じない、動じない」を繰り返すと、
今度は、悲しくなってへこたれてくる。
心を平常に保つって難しい。

 
巷では、マリトッツォというスィーツが流行っているらしい。
全く知らなかった。益田ミリさんのエッセイで知った。
私は、人形焼にはまったまま。
丑三つ時の西友で二袋目を購入しました。

明日の東京の最高気温は24度、最低気温は19度、曇りの予報です。
明日で6月もおしまいです。今年も半分が過ぎてしまいました。
焦るような、焦らないような。
本日も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。


2021年6月28日月曜日

日常が今だに遠き月曜日

 

 緊急事態宣言が解除され、まん延防止重点措置に変わったのが先週の月曜日だった。
その日から、ランチタイムの営業のみでつないでいた居酒屋さんが本業の夜の営業を再開した。
ただし、お酒が提供できるのは夜といっても更ける前の7時まで、2人以内で、90分以内という制限がある。
 
 
その制限に応じて考えたこちらの居酒屋さんのメニューは、90分飲放題、お料理2品で税抜き1980円だ。
2人で4品注文できることになる。
私だったら、揚げだし豆腐、アジフライ、お刺身、串焼きを注文するかな。でも二人で分けるのだから足りないな。追加でもう2品とおにぎりか?
居酒屋さんも、頭を悩ませて考えた価格とメニューであろう。
 けれど、東京では再び新型コロナ新規感染者数の増加傾向が明らかだ。
早くも経産再生担当大臣は、緊急事態宣言の発出の可能性を示唆し、飲食店での酒類の提供再停止などを検討すると言う。
束の間の飲食ということになるのだろうか。
隣の居酒屋さんは、3月末に閉店した。足しげく通ったこともあったお店だ。
居酒屋さんだけが集まる雑居ビルでは、こんな貼り紙が、幾枚も貼り巡らされて、痛ましいばかりだ。

 
4月の八重桜の頃に一斉に刈り込まれてしまった道路沿いの植え込みのクチナシの低木の茂みにいくつかの花を見つけました。
暗い夜ということもあって、一茂みに一輪花があるかないか。
マスクをずらして白い花に鼻先を近づけると、キッとしたところが全くない、まろやかに甘い香りが入ってきました。 





今日の東京の最高気温は28度、最低気温は20度、晴れ時々雨の予報です。

6月最後の月曜日を迎えました。
私の具合も良い時は続きませんが、なんとかやってまいりたいと思います。
お忙しい月末にご来訪有難うござました。 




2021年6月26日土曜日

今日と言う日


たとえ鈍痛でも、痛みがない日は心もラクです。

今日の東京の最高気温は29度、最低気温は21度、晴れ後曇りの予報です。

皆様におかれましては、この週末もお健やかに過ごせますように。
本日も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。

2021年6月25日金曜日

東京五輪競技会場での酒販売見送り

 

オリパラ競技会場での酒販売が見送りとなって、スポンサー企業もコロナ禍での開催に気の毒だと思う。

がしかし、競技会場での酒類販売、飲酒を認める方向であると報じられた時、私は悪い冗談かと思った。
組織委員会も国もこうも民意というものを汲まないのか。
汲むつもりもないのか。
国民は外でお酒を飲むこともできず、飲食店経営者は、酒の提供が制限されて干上がっているというのに。
スポンサー企業や五輪貴族からの圧力があったのか、
スポンサー企業や五輪貴族への忖度だったのか。
22日、スポンサー企業であるアサヒビールは、会場での酒類の販売を認める方向であることについて「正式発表があったわけではないので、コメントする立場にない」としていた。
23日、アサヒビールはコメント(ブログ文末)を発表し、会場内での酒類提供全面禁止について、酒類販売の見送りを提言し、禁止は当然のことと記している。
 

 
 競技会場内での酒類販売には東京都医師会長も反対の声を上げた。
さて、選挙がはるか先だったら、方向転換はなく競技会場内での酒類販売は認められたのではないだろうか。
 
 選手達には本当に申し訳ないけれど、どこか別の地平で、
五輪貴族様達とよろしくやって下さいと言いたくなる。
 
 
東京2020オリンピック競技大会における
「大会会場内での酒類提供全面禁止」の方針発表を受けて

 本日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から発表された、「大会会場内での酒類提供全面禁止」の方針発表を受け、当社は大会組織委員会の酒類提供見送りの決定を支持します。また昨日、酒類提供容認の報道を受け、当社から大会組織委員会へ酒類提供を見送るように提言を行いました。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点や、多くの飲食店での酒類提供が制限されている状況において、今回の組織委員会のご決定は当然のことと考えます。

以上

2021年6月23日水曜日

森友学園問題を終わらせてはいけない


いわゆる赤木ファイルを、国は、ようやく原告側に開示した。

赤木ファイルについては、国はその存否すら明らかにせず、麻生財務大臣は「存否を含め、答えは控える」と国会で答弁してきた。

一変して、麻生財務大臣が赤木ファイルの存在を認め「かなり前から(把握していた)」と発言したのは、赤木ファイル存在の証言音声が公開されてから後のつい先月、5月10日の国会であった。

国が国有地を大幅に値引きして森友学園に売却した森友学園問題では、決裁文書の改ざんを迫られた財務省職員の赤木俊夫さんが自ら命を絶った。

赤木さんが改ざんに至る経緯などを詳細に記したファイルがあること、国有地の売却額の値引きの算出に問題があることは、赤木さんの元上司で売却契約担当者が語っていた。

亡くなった赤木さんの妻が国を提訴したのは、昨年の3月だ。

この間、遺族側はファイルの提出を求めてきたが、国側は応じなかった。
また、証拠の音声データを合同ヒアリングで公開した野党は、赤木ファイルの存在を国が認めたことを受けてファイルの国会への提出を求めたが、国は応じないままに国会を閉会した。
 
赤木さんが残した文書には、
改ざんは元理財局長の佐川氏からの指示と記されているが、直接指示した財務省の担当者の名前は黒塗りだと伝えられている。
また冒頭には、
「現場の問題認識として既に決裁済みの調書を修正することは問題があり行うべきではないと、本省審理室担当補佐に強く抗議した」と記されていると言う。
 
この森友学園問題での国会虚偽答弁(2017年〜18年)は139回に上っている。 
偽る、隠す、何のために?
そして赤木さんは何のために公文書の改ざんを強要されたのだろう。
国会が軽んぜられもはやチェック機能を果たせないでいる。
赤木さんの無念は裁判で果たすしかない。

2021年6月21日月曜日

3度目の緊急事態宣言解除


 条件付きではあるけれど、東京では今日から夜の7時まで飲食店での酒類の提供ができることとなった。
仕事終わりの人がビールを飲むには厳しい時間であろう。
それでもお蕎麦屋の店主は少しはほっとしているだろうか。
そもそも手酌で一人で徳利を傾けながら板わさを摘んで、しめにざる蕎麦を食べて帰るお客にはコロナの感染リスクはないであろう。
Photo Ushio

緊急事態宣言が解除されても、平常に戻るわけではなく、違いがわからないまん延防止重点措置に看板がかけ変わるだけのことだ。
引き続き飲食店等の営業時間が夜の8時では、日が長い季節にあってドラキュラはその利用もままなりません。

Photo Ushio
 

リバウンドが懸念される中で、次の4度目の緊急事態が発出されれば、お酒の制限緩和もつかの間ということになる。
早くも、海外から入国したオリンピック選手団の中にPCR検査陽性者が出たそうだ。飛行機は一般客と同じだそうだから、その選手や共に入国した他の選手の対策だけでは、不十分であろう。
Photo Ushio
 
 
先が思いやられるな。
新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身氏ら有志が東京オリパラに向けて提言をまとめた。
無観客が望ましいとし、有観客なら基準を設けるべきと提言している。
政府が観客1万人を上限に進めていることは周知のとおりだ。
この専門家と政府の相違について、ある経済学者がテレビで、
専門家は人命を第一に考え、政府は東京五輪の先にある選挙を第一に五輪を開催したいと考えているからと言った。
珍しい。多くの国民が思っているこの事を、もはやテレビでは誰もが控えて言わないから。
Photo Ushio

今日の東京の最高気温は27度、最低気温は20度、曇りのち晴れの予報です。
夏至の今日の日の入り時刻は19時0分ですが、23日には19時1分とさらに遅くなり、7月4日まで続きます。空が暗くなるのは20時近くです。

私は通院後の身体のダメージが大きくなり、なかなか元に戻らなくなってきました。なんとかブログは続けてまいりますので、ご来訪をよろしくお願いします。
 


2021年6月19日土曜日

ヘルプマークの理解を(泣ける話、泣かされた話)

 

 それはまたしてもかんかん照りの通院の日だった。
乗り込んだタクシーの運転手さんの思いやりに泣けた。

完全遮光傘をさして、いち早くタクシーに乗り込んだ私は、今度は顔を覆う完全遮光の手製の覆いを出したり、下肢を覆う完全遮光の布を脚に巻いたりして大わらわだった。微量の紫外線に20秒当たっただけで皮膚が熱傷になる私は日焼け止めクリームなどでは太陽光はどうにも防げないのだ。

「お客さん、日除けを下ろしておいたよ。ほら、後ろも横も」 と運転手さんが言う。
私は、顔の覆いを少しずらして車内をチラッと見てみた。すると確かに、グレーの目の細かなサンシェードが下りていた。
初めて乗るアルファードなのにと私は思って、運転手さんに尋ねてみた。すると以前、プリウスに乗っていた時に一度私を乗せたことがあって、住所の番地で私に違いないと思ったそうだ。
それで、日除けを全部下ろしておいたと言うのだ。
私は、車内でも完全遮光傘を広げて膝に乗せて、両手で顔を覆う完全遮光の覆いを持っているものだから、肩にも膝にも力がこもっている。その力を緩めて、何度も有難うと言った。
ヘルプマークの理解を

 この度の通院は、太陽光の問題とは別に、
心がえぐられるように心ないなことがわが身に降りかかった前回の通院の出来事が消えないでいた。
だから、運転手さんの親切が泣けるほどに沁みたのだった。
一年で一番紫外線が強くて、日照時間が長い季節となって、通院の苦労も最も重い。
通気性のない完全遮光の上着の下は、汗が止まらない、ようやく病院に着いて、診察が終わっても、真っ暗になるのには数時間はかかるのだ。
10年くらい前になるけれど、今時分に失明のリスクがある虹彩炎を起こして以来、紫外線が強い夏季の通院は止めるように医師から言われている。しかし、この時期に難病と気管支喘息の認定更新手続きを迎えるため、診断書の作成依頼や検査を行わなければならないのだ。
紫外線を浴びれば、皮膚や眼のみならず様々なところが故障する。
苦肉の策が、原則午前中の診察の大学病院にあって、午後の特殊外来の最後の枠で診てもらって、夜に帰宅すると言うことだ。
6月に入ると東京では19時でも空が明るい。窓のない待合室の頭上に照明がない所に腰をかけて新聞を読んで、暮れるのを待っていた。すると突然上の方から声がした。
「何をしているんだ」顔をあげると大きな警備員だった。
病気の事情を話して、ことが済んだかと思ったら、
「こっちは、あんたが昼間病院の入り口から入って来たのを見ているんだ!」
私は、一瞬何を言っているのかと思った。血液検査があるから遅くとも15時半には病院に来なければならないのだ。だから大変な思いで来ているのに。
ところがつまり警備員は、昼間来ているのだから、紫外線に当たれない言うのは偽りだと言いたいのだ。
私は、他の患者が避けて通るほどに、特別な格好をしている。
視界がほとんどない大きな完全遮光帽子を被り、放射能除染作業着のような完全遮光の上着を着込んでいる。もちろんヘルプマークをバッグにもつけている。
「この格好を見ればわかるでしょう?」と言っても、全くわからないと警備員は言う。
説明すればするだけ突っかかってくるのだ。
腎臓科では他の患者がいなくなって待合の天井の 灯りを消してくれたけれど、清掃に洗剤が使われて、化学物質過敏症だから喘息が出て来たので、皮膚科に移動して来たのだと言えば、「洗剤で化学物質過敏だと?」とふざけるなと言わんばかりの口ぶりだ。
刑事にでもなった気分なのだろうか、こちらの心がズタズタになっているのとは裏腹に得意げに追求を止めない警備員だ。
腎臓科にも皮膚科にも、了解を得ていると言っても聞く耳を持たなかった。どうしても不審者一人確保の手柄を上げたいと言う感じだ。
商業施設でもなく、ここは大学病院だ。私のように難しい病気の人が通う医療機関なのに。
私は、苦々しくも言葉を失った。
いや、自称28歳と言いつつ、老いぼれた。
最後には、「あなた方、あなたの警備会社に医療機関の警備をやる資格はない」と繰り返すだけとなってしまった。 

話終わると、タクシーの運転手さんが、どうか元気を出して、またこの車に乗ってと言ってくれた。

 

山尾志桜里議員の政界引退に残念


弁舌に切れがあって、民主主義が沈み行く危機に警鐘を鳴らし、
ポリシーを持って、対案を示して進んできていたのに。

残念だ。来たる選挙に調整が厳しかったか。

ずっと以前、それは私もとても元気にしていた頃、ミュージカルアニーの制作ドキュメンタリーのようなテレビ番組があった。主役に抜擢された少女は、将来なりたいものを尋ねられて意外にも「医者」と答えた。ミュージカル女優とか俳優とかと答えるのだろうと私は思ったのに。
少女はまた、普段家にある医学全書を読んでいるとも言った。ハキハキと答えるその少女のことが私の心に強く印象に残っていた。

その少女が、「保育所落ちた 日本死ね」と言う働く母親のSNSの投稿を読み上げて、保育所の不足を国会で訴えた山尾氏だとわかったときには驚いた。(保育所絶対的不足訴えにヤジ

また、政治家として再起してくれることを待っている。

2021年6月17日木曜日

国会も閉ざされた


 

こんな時でもまた国会を閉じてしまうんだな。

東京では、13日ぶりに新型コロナウイルス 新規感染者数が500人を超えた。PCR検査数は、6355・7人と少ないにも関わらずだ。

迫るオリンピックを見据えてか、政府はこの状況でイベント収容人数を緩和して、上限1万人とすることを決めたそうだ。

 

国会閉会ブログ 

それでも国会は閉ざされる

ちんちくりん

加計学園獣医医学部新設問題で広がる波紋

2021年6月15日火曜日

G7で東京オリンピック・パラリンピックにお墨付き


「東京オリンピック・パラリンピックに全首脳から大変力強い支持をいただいた。」

そうだ。

菅首相がG7サミット閉幕後、記者団に対して語った言葉だ。

パンデミック下で開催されようとしている東京オリパラで、新型コロナウイルスの更なる国内の感染拡大、それによる海外への波及が起こったとしても他国の首脳が責任を負ってくれるはずもない。

人命がかかるのだから、自国の首相だって償えるわけではないのだ。

東京では20日に緊急事態宣言の期限を迎える中で、多くの専門家が東京五輪開催のタイミングで第5波が到来する可能性を指摘している。

また、水際対策でも五輪・パラリンピック関係者1700人が 隔離措置を免除される特例入国で入国していたことが明らかになった。


このまま、ずるずると東京五輪に突入していくのだろう。

もし、幸運にも感染が最小限に抑えられとしても、多くの国民の不安や営業制限の中で開催された五輪がパンデミック下でのレガシーなどと誇れるであろうか。

今日の東京の最高気温は28度、最低気温は19度、晴れ時々曇りの予報です。

 五輪を強行するのであれば、愛猫を連れて(東京から)逃げたいと言うつぶやきがありました。私も同じ気持ちです。

 

2021年6月13日日曜日

人形焼


どんよりした心をどうにかしたくて
拳を突き上げたような蕾の芍薬を買った。
咲けば惚れ惚れする美しさだけれど、拳のまま終わることも多い。
咲くか咲かずに終わるかは五分五分といったところだ。

 
 今週は、夜中にメールを開いて大いに動揺した。
昼間外に出ることができないドラキュラの悩みは、尽きない。
夜中に良くないメールを開くのは止めようと一瞬思ったけれど、
朝には日焼け止めを落とし昼間眠るドラキュラは、夜中にメールを読むしかないのだ。
人形焼 ミサワ食品 

 
今、私が辛いと言えば、
知らない誰かも、私もと言うだろう。
23時を回ってようやくスーパーマーケットに向かったら、
涼しい風が吹き抜ける夜闇の街に灯りが点る何軒かの居酒屋があった。

 
スーパーマーケットでは、入り口近くに人形焼を見つけた。
ずっと食べたいと思っていたけれど、大抵はアルミニウム使用の膨張剤が入っている。
この度の人形焼 は、膨張剤ではなく重曹使用で、国産小麦、国産小豆、国産鶏卵を原材料にしている。
迷わずに購入した。
お味は、甘さ控えめで予想以上の美味しさでした。

 
果たして芍薬は、裏切らずに一瞬でもはっとさせてくれるだろうか。
そう、芍薬は例え咲いてもほんの一瞬の儚き美なのですよね。
ちなみにこの度の芍薬はかぐや姫という名の芍薬です。
 
今日の東京は最高気温28度、最低気温22度、曇りの予報です。
本日も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。

2021年6月10日木曜日

Hiroko Arai 's Italian landscape painting by architect K.

 

荒井裕子さんの個展が先月新宿京王プラザホテルで開催されました。
コロナ禍にあって、惜しくも鑑賞に行くことができなかった方に、
建築士Kさんが、この度会場の写真を提供して下さいました。

 
Kさんの抜群の撮影技術に、まさにギャラリーにたたずんでいるような感覚に襲われます。
荒井裕子さんのイタリアの風景が、格調高いギャラリー空間に見事に映えています。

 
 小さな『美術館』と称される京王プラザホテル本館3Fロビーは現代作家の作品を中心に展示・紹介するギャラリーで、 有名作家から新進の若手作家まで幅広く展示されるそうです。
入場料は無料で、まさにホテルのメセナ活動と言えましょう。

 

 
それでは、荒井裕子さんの世界と建築士Kさんが捉えた空間をご堪能下さい。






 

予想以上の作品の多さです。


本日のブログは、Painter Hiroko AraiとArchitect Y.Koizumiのコラボ となりました。


個展を終えた荒井さんは、既に来年のカレンダーの制作にお忙しいようです。

本日も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。
皆様におかれましては、良い週末をお過ごし下さい。

 


2021年6月9日水曜日

マックにて


 
 ついに私の脳みそは、病、病、病、病とプリントされた病柄の包装紙にぴったりと包まれてしまった。
そんな頭を抱えて闇夜にマックへ行った。
丁度ひつじのおばあさんがガラガラとショッピングカートを引きずって立ち去るところだった。
私は意味もなくその後ろ姿に目をやった。
あら、ひつじ婆さんのショッピングカートが変わっている。
これまではチェスボードのように白と茶色の四角で規則正しく埋まった柄のであった。いわゆる市松模様である。
それが、燻んだピンク一色のに変わったのだ。

 
脳みそが蒸れているせいで、
マックのカップが変わったことに気がついたのは、いざアイスコーヒーに向かい合った時であった。
さすが、コロナ禍で業績を伸ばしているマックである。

 
ひつじのおばあさんの方は、おそらく景気良くショッピングカートを変えたと言うこともないのであろう。
チェスボード柄のが壊れたに違いないと私は想像した。
何故なら、ひつじのおばあさんは、ショピングカートに沢山の本を入れて運んでいるのだから。
いわば一人移動図書館だ。
ひつじのおばあさんは、いつも私が入店する夜の7時半頃に、去って行く。その後、スーパーマーケットで見かけることが多いけれど、買い物は背中のリュックに入れているのだ。
もしや、朝からずっとマックに居て夜まで読書に勤しんでいるのだろうか。
ドラキュラである私は昼間のひつじおばあさんを確かめることはできない。
 ある夜、「老いを生き抜く」をテーマにアクリル板越しに隣の若者に懇々と語っていたことが あった。
黒いマスクの若者は、嫌な顔もせずに時折相槌を打ったりしていた。マスクで顔の半分が覆われているので、若者の心の本当はわからない。

 
またある夜、トイレの入り口でひつじのおばあさんと鉢合わせになったことがある。出ようとした私の前に、我が子の手を引くように、目がチカチカするチェスボード柄のカートを引いて現れたのだ。
近くで見たひつじのおばあさんの顔は彫りが深く、ハーフかクォーターと思える顔立ちであった。 
ひつじのおばあさんは、便器が鎮座するトイレの中までショッピングカートを入れただろうか。
この上に、老いを知りたくない私はひつじのおばあさんを遠くでたまに見ることにしている。

 今日の東京の最高気温は30度、最低気温は19度、晴れの予報です。
本日も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。