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2019年8月20日火曜日

from Mrs.S子



どうしているかと言うありきたりのメールに、
期待どおりのメールが返って来た。
今でもやはり日本を離れて良かったと思っているに違いない、
高校時代の友人がS子だ。
明確に彼女の米国在住年数を伝えたくないのは、私だけれど、ざっくり4半世紀は米国で暮らしている。


7月に東海岸へ旅に出たらしい。
その後送られて来た写真は4枚だった。
お盆休みが終わって、鬱々としてきた中で、清々とした景色は、
何よりの特効薬だ。
とりわけ澄んだ湖水と白い雲の筋が青い空に映える写真には見惚れてしまった。
写真の情報から、場所はアーカディア国立公園だ。
ニューイングランドの唯一の国立公園で、ボストンから車で北西に5時間ほど走ったところに位置し、岩のビーチで有名だと言う。
ずっと以前は、アメリカ独立を支持したフランス人のラファイエット公爵にちなんでラファイエット国立公園という名称だったそうだ。今の名称になったのは1929年で、公園の建設整備、資金調達にはジョンロックフェラー2世が尽力したと言う。


ロブスターを堪能したとだけメールにあったので、
バルタン星人のようなグロテスクなロブスターがお皿にのった写真が送られてくるものと思って構えていた。
ご丁寧に、レストランのナプキンの写真が4枚のうちの一枚だ。
この辺りでは、年間に5,316,000匹ものロブスターが食されるとう。
ロブスターに被り付いている写真か?
ソースはタルタルか、それともあっさりレモンをきゅっと絞ってがつんと食べたか?
ごくりと唾を飲み込んで、次なる写真を覗いて見た。


やられた〜と言う感じ。
バルタン星人のアメリカ留学中の妹様だった。
州の名前が刺繍されたメインちゃんと言う名前だ。
こっちは、ごつごつの赤い殻と、ところどころ赤くて白いプリプリの身をリアルに想像していたのに。
マジですかと言う私のメールに、S子さんから返信はありませんでした。

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