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2025年1月8日水曜日

from Mrs.S子

無知なる者の想像は、無限に広がる。

月曜日が初通院の私は、師走の半ばから暗雲がもくもくと寄ってきて、
晦日、元旦には精神的にまいってしまってへとへとになった。
その気落ちを汲んで、S子さんが 写真を送り続けてくれたのだ。
 
こんな症状を診たことことないから、嫌だと医師に次々と断られ、20年に渡る様々な症状の資料を提示しての説明に、長いと机を叩いて怒る医師も。 
なんとか薬の処方だけでも引き受けてくれるよう医師にすがる自分が惨めに思い出されて、太陽が盛りの日中の通院と精神的な苦痛とを思うと、たとえようもない重い気持ちが、拭えないでいた。

S子さんは、日本から取り寄せたおせちの次に、お嬢さんがロブスターロールを持ってやってくるという。
ロブスターロール??カリフォルニアロールが頭に浮かんだ私は、殻をすっぽり剥かれた大きなロブスターの太巻きだなと。
相当太くなるだろうから、アボガドやきゅうりをも巻き込む余地はないだろうから、マヨネーズソースが塗られて、酢飯、海苔で巻き巻きされたものに違いない。
顎が外れるほどに太いな、と食す大変さを思ったりした。
海苔が黒く光るボデイ、白い酢飯の真ん中に赤いロブスター締められるように巻かれたその姿が頭の中で確定した。シンプルで超贅沢。

届いた写真に、笑った。
ごろっとしたロブスターを挟んでいるのはパン!
ロブスターの漁獲量の半分を占めるというメイン州で1932年からロブスター漁を営むビールズファミリーが営むレストランのもの。
パン、殻を剥かれたロブスターが送られてきたそう。

ロールはロールパンだったということ。
ロブスターをパンに挟んだものがロブスターロールという、誰もが知っている?メイン州の名物だそう。

今回は、ロブスターを好みの大きさにカットしていただいたというわけだ。ごろっと、プリッとした感じがたまりませんね。

写真を送ってくれたS子さんも同じ月曜日が16回目の治験だったのでした。そうとは知らず、泣き言を綴った私。
愚痴は一切言わず、望みと不安が混ざる中に、勇気を振り絞って治験に挑みに出かけたに違いないS子さん。 お疲れさまでした。

from Mrs.S子シリーズ
 
from Mrs.S子グルメシリーズ

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