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2023年11月24日金曜日

二の酉


 夜の8時を回っての二の酉は、屋台は大盛況なれど、熊手は多くが売れてしまっていた。

小春日和で勤労感謝の日の祝日とあれば、日中に多くの人が押し寄せたのだろう。

 

出遅れたのは、他でもない。
お世話になるヘルパーさんが少し時間を早めてほしいということで、普段は眠りこけている時間にお世話になり、二度寝して起きられなくなったのだ。

ヘルパーさんにノーを言えるはずもない。勤労感謝の日にお世話になるのだから。しかも首相給与が46万円増額、閣僚給与が32万増額は、先週極めて速やかに決まった。この国家公務員特別職の給与増額は、今年度分と言うから直ちに増額されると言うのに、一方の慢性的人手不足の介護職の給与は月々6千円の賃上げが来年2月から、年間で7万2千円なのだ。この落差の大きいこと。しかもお世話になっているヘルパーさんは、週休1日、夏休みなし正月休みなしの非正規だ。基準は最低賃金となるのだろう。最賃はやっと千円を超えて東京では1113円だ。

介護保険料を支払う側の負担も実に大きい。

先ごろリタイアした牛男さんが、月ごとに納める介護保険料が9000円近いことに、私は窒息しそうになった。介護保険料を払えは、ご飯が食べられないと言うのは、リアルな話だ。

と言うことで、最初の写真は今年初めて見た1億円札が飾られた熊手。岸田首相より、経団連の会長より、熊手作者の方が国民の生活をよくわかっているじゃないか。岸田首相は、軍拡に、海外に、大阪万博に、ジャンジャンお金を使い、経団連の会長は消費増税、消費増税とせっつくばかり。どっちも鬼だ。

 

 屋台の始めは広島風お好み焼きの写真から。広島風と言うのは東京生まれの東京育ちの岸田首相と同じだな。

いか焼きの屋台は既に売り切れ。

今年初めてお目見えのチュロス。

 

こちらは、屋台に連れてこられたわんちゃん。賑やかな屋台よりも、路上の匂いが気になるもよう。


美しいお多福さんを眺めて、心を休める。

 

七福神が乗った宝船に同乗した気分になってみる。


エンゲル係数がぐっと上がっている今年は、つい俵に目が行ってしまう。


大願成就!大願じゃなくてもいいのよ、小願でもと言う意欲乏しき昨今。

コロナ禍では消えた路地裏の座れる屋台もかつてのように復活。

 

宮崎名物もちもち肉巻きも初出店か?

 

こちらが、もちもち肉巻き。
調べてみると、ご飯を豚バラ肉で巻いて、タレに絡めて焼いたもののようです。これは美味しいでしょうね。

 


屋台の定番は、焼きそば、お好み焼き、たこ焼き、大判焼き、いか焼きでしょうかね。

ケバブは削がれて、削がれて、既に細くなっていました。


 

屋台甘味の定番は、大判焼き、りんご飴、あんず飴、そしてチョコバナナでしょうかね。昔はべっこう飴の美しい細工飴などありましたけれど、なくなってしまいましたね。



さて、今年は二の酉まで。熊手を買うなら、今夜だけ。終盤に出かけて、お手頃価格のものが手に入るかどうか。断念覚悟で向かった、岡庭さん。

やはりの例年の升のものは完売。最も小さいものは、牛男さんが首を縦に振らなかった。

そして、我が家としてはいまだかつてない大きな熊手を購入することに。

二本締めをお兄さんの掛け声の元、家内安全、商売繁盛、商売益々繁盛〜家内安全〜
切り火もやっていただいた。
しかし、私は、大金を払った喪失感で、切り火と共に目眩を覚え、口上は右から左に頭から抜けていった。

 
その後、デニーズで撮影した我が家の熊手。
7福神は6福になっていないか?確認した。
 
この熊手で難病は緩解するか?

商売をやっているわけでもないのに、YouTubeデビューするわけでもないのに大きな熊手。

後悔だけが押し寄せてきて、帰途冷たくなった空気を切って、どこまでも熊手を高く掲げて歩きました。

こちらは、サービスでいただいた小さな熊手。


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