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Photo Seiko M.
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一昨日S子さんから届いたのは、おやつと題する写真でした。
どこぞのパティシエが作ったものかと思いきや、ローソンうちカフェのだというから、何十年と時を経て祖国日本に帰国しているS子さんも驚いたでしょうけれど、素敵に撮れているローソンスィーツに改めて私もちょっと驚きました。
ピスタチオのモンブランで、中はフランボワーズのムースだそうです。まあ、この説明だけで不味いわけはないとお察しします。
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Photo Seiko M.
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ついでに、TUTAYAなるところでおやつ本を買ったということです。この本の中身はわかりませんが、きっとおやつを摂るということ、そういう時間を取るということが、人生を豊かにするのだと、
様々なおやつの紹介とともに書いてあるに違いないと思うわけです。
そうして、クリスマスに早くもスィーツが無くなった私は、モンブランがたまらなく食べたくなりました。幸せの多くは、スィーツの中にあるような気持ちに、本を読んでもいないのに感化されたのです。
明日からは、寒波が押し寄せるというだけのことはあって、年の瀬らしい冷たい空気の中をモンブランを求めて行きました。
私の場合、モンブランと言えば、ドトールの和栗のモンブランで、このコロナ禍に1年近く味わっていないのです。
閉店間際のドトールに入店するとショーケースにケーキなし。
しかし、モンブランの深い山の中にこそ真の幸せがあると信じる私は、店長さんに詰め寄った。すると、「ちょっとお待ちください」と期待できる返事が返ってきた。冷蔵室に2個あるという。
私は、「生きていて良かった!」と思わず声にした。
それを聞いて、気味の悪い女だとは思わずに、 ドトールのモンブラン愛の深きを快く思ってくれたのか、店長さんは、ナプキンやら、お手拭きやら取り揃えて丁重に渡してくれた。
フォルムは、絞り出された細い栗のペーストが端正に右から左、左から右へと流れ、それは七三分けのようにも見えますが実に美しく、甘さ控え目の和栗のペーストの中には、同じく甘さ控えめのホイップクリーム、支える大地は、アーモンドプードル入りの焼かれたメレンゲと洗練されたお味となっている。口の中で全てが解け合えば、確かに、幸せがこのドラキュラにも降りて来る。
さて、和栗のモンブランを食する前に、S子さんと深夜の電話会談を行った。実は春に帰国したS子さんとは再会を果たしていない。
ここでS子さんのコンディションについて綴ることは控えますが、
私が出向くしかないのです。
コロナ禍ということもありますが、私もこの春にもう一つ別の難病を発症して、まあまあという日がなくなっているのです。
以前にも増して光を浴びることの障害が大きくなり、明るい車内の電車移動を臆する次第です。
通院ラッシュもあり、電話会談はしばらくぶりでした。
S子さんが、日本を離れた時は、まだコンビニエンスストアがこれほどまでに全国津々浦々に拡大しておらず、スーパーマーケットに勢いがあった時代でしたから、この度のローソンスィーツにも驚き、コンビニの幅広い品添えにも驚くわけです。
つい先日の「てんや」にも驚いたことでしょう。
アメリカではコンビニを利用することはほとんどないそうです。コンビニにはお酒売り場もあり、日本で言うところの酔っ払いがたむろしているような所という感じだそうです。
食に関しては、最近はCoCo壱が流行り、行列ができていること、回転すしは変わらずの人気だと言うことでした。
今回のモンブランにつては、アメリカの洋菓子店ではあまり見かけることはなく、日本人向けのお店にはあるとのことでした。
イタリアが発祥で、フランスで製品化されたモンブランは、日本では自由が丘のモンブランが昭和の初期に許可を得て作ったのが最初だそうです。
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自由が丘モンブラン 2019年1月撮影 |
送っていただいた一枚のモンブランの写真で、私も幸せを味わうことができましたよ。
今日の東京の最高気温は6度、最低気温は1度、晴れ時々曇りの予報です。
皆さまにおかれましては、お忙しくお過ごしと存じますが、スィーツでちょっと一休みなさってみて下さい。