法律違反と断定されても、馬耳東風、馬の耳に念仏、、、
私の判断では法律違反ではない。意見は分かれるところと言い、そんなことを言う専門家(公益通報)がいるのかと問われると、言葉を濁す斎藤元彦兵庫県知事。
元裁判官であった弁護士等によって構成された兵庫県の第三者委員会は、通報者探し、通報者(自死した元兵庫県民局長)を処分したのは、公益通報保護法違反だと断定した。
これより前、県議会が設置した百条委員会でも、告発文書には一定の事実が書かれており、公益通報に当たる可能性が高いと明記していた。
つまり、斎藤元彦県知事は、二つの組織によって法律違反を犯していると指摘されたのだ。
そりゃそうだろう。斎藤県知事は自身の取り巻き幹部、通称牛タンクラブに『犯人』探しを命じ、副知事であった片山氏は、元県民局長のところに乗り込み、パソコンを押収して、証拠を突きつけた。
その上、斎藤知事は直ちに停職3ヶ月の懲戒処分を下し、記者会見という公の場で、文書は嘘八百、元県民局長を公務員失格などと罵倒したのだ。
亡くなった元県民局長が定年退職を間近に控えた昨年の3月のこと。4月から新しい職場で働くことが決まっていたが、停職により再就職も叶わなくなったのだ。
こんな仕打ちをされたら、恐ろしくて内部通報など誰しもができないだろう。法律の趣旨に反することは素人でもわかる。
この斎藤元彦県知事の内部通報者吊し上げは、 今法律改正の動きとなって、内部通報者を解雇したり、懲戒処分した場合は刑事罰を科すこととなる。
内部告発文書には、斎藤県知事による県職員へのパワハラの記載もあり、第三者委員会はこのうち10件についてパワハラと認定した。これについては、斎藤知事自身も認めたが、「襟を正す」に留めている。
しかし、斎藤元彦氏が知事就任後の2023年12月に県職員をパワハラと認定し、減給処分を下している。この時、職員はパワハラを認めていなかったと言う。
部下はパワハラで処分するが、自らは襟を正しておしまい。
第三者委員会が認めたパワハラの一つで、会議のために向かった施設で、職員が施設入口の20メートル手前の車止めの所で知事をおろし、知事を20メートル歩かせたことで、激しく職員を叱責した事例がある。
これはかねてから報じられていたが、驚いたのは何故入口の20メートル手前に車止めがあったかというと、遺跡が埋まっているため重量のある車は禁止されていた場所だったと言う。しかも、運転した職員には、事前に知事秘書室からなるべく知事を歩かせないようにと言う文書が届いていたそうだ。
この事例一つからも、県職員が日頃どれだけ知事に神経を尖らせていたかが伺える。ゴキブリ1匹は100匹、10件の認定の影には少なくとも100はあるだろう。
亡くなった県民局長は、自身が退職するに当たり、後輩たちが働きやすい職場に変わることを強く願っていたのだろう。
ちなみに、斎藤県知事が聞き流すことにした、知事の疑惑を調査した第三者委員会は、斎藤県知事の意向で設置されたもので、県民の税金3600万円が注ぎ込まれている。
斎藤元彦県知事の問題について、昨日配信の集英社オンラインの記事がよくまとまっているので、ご覧ください。集英社の記者の方も知事会見ではじわっと鋭い質問を重ねておられます。
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