来月には89歳となる袴田巌さんが一番欲しいものは何だろう。
無実の罪で47年7ヶ月牢獄に捕えられ、58年も前から被告人、犯人とされ44年間死刑囚であった袴田さんに補償金が支払われるのは当然のこと。
何より58年の人生を、返して欲しいに違いない。心を修復してもらいたいに違いない。
悔しいかな、悲しいかな、人生はどうにも返してもらえない。
せめてもの国の償いがお金であり、
名誉回復は当然のこと。
それなのに、検察のトップである畝本検事総長は、控訴を断念したにもかかわらず無罪の判決に難癖をつけ「本判決は、その理由中に多くの問題を含む到底承服できないものであり、控訴して上級審の判断を仰ぐべきものであると思われます。」との一文を含む異例の談話を発表したのだ。この談話では、証拠の捏造についても「捜査機関の証拠のねつ造と断じたことには強い不満を抱かざるを得ません。」と記した。
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東京新聞2月14日 |
袴田さんの弁護団はこの畝本検事総長の談話の撤回と謝罪を求めてきたが、検事総長が応じないため「袴田さんをいまだに犯人視していて名誉毀損にあたる」として 国を提訴する方針を固めたという。
当然だろう。89歳になろうとする袴田さんに、名誉の回復がなされずに、何あろうか。
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