東京高裁が13日再審開始を認める決定を下し、私は深く安堵した。
かげながらの応援者である私は、それが精々の言葉だ。
袴田巌さんの実の姉のひで子さん、弁護団、ボクシング関係の方々、支援者は、「おめでとう」を発して労をねぎらいあっておられるだろう。
しかし、まだ袴田さんが無罪となったわけではない。
静岡県で一家4人強盗殺人事件が起きたのが1966年、袴田さんの死刑判決が最高裁で確定したのは1980年だ。
2014年静岡地裁が再審開始を認めてたが、検察が即時抗告した。そしてまさか、
2018年東京高裁が再審決定を取り消した。
2020年に最高裁が東京高裁に審理を差し戻し、
この度東京高裁が再審開始を認めるに至った。
再審の扉が開いたり閉ざされたり。
まさに死刑の影に翻弄されてきた袴田巌さん。
最初の再審開始決定から9年もの時が流れてしまった。
ここで検察が特別抗告すればさらに時が流れる。
袴田さんは既に87歳、懸命に闘ってきた姉のひで子さんは90歳だ。
記憶に刻まれたひで子さんの言葉の一つに、
「巌がボクサーではなく、柔道家だったらこんなことにはならなかっただろう」という言葉があった。
この長い年月、裁判所に公正なジャッジを求め袴田さんを支援し続けるボクシング関係者の姿があった。2014年5月にWBCから贈られた名誉チャンピオンベルトを手にする袴田さんの映像が心に焼き付いている。
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1 件のコメント:
長い年月思い続けるのは凄い根性です。
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