先月30日大阪高裁は、森友学園問題に関する決裁文書に関連する文書の存否を明らかにせず、不開示とした財務省の決定について取り消す判決を下した。
これを受けて、国は上告せず、これまで関連文書の存否すら明らかにしてこなかったが、加藤財務相は文書の存在を認めた。
森友学園問題に関する決裁文書とは、財務省が大阪地検に提出したもの。果たして文書は開示されるだろうか。開示されたとして黒塗りの可能性もある。
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東京新聞2月7日 |
しかし、自民党内での基盤が弱い石破首相は、党内最大人数を抱える『事の発端』の安倍派の顔色を伺わざるを得ないだろう。
昨夜配信されたデモクラシータイムス3ジジ放談で、元文科省事務次官前川喜平さんは、この問題に関わり存命なのは菅元首相なので、菅氏に配慮しなければ石破首相は全面開示を指示する可能性もあると言った。
しかし、元参議院議員の平野貞夫さんは、役所の立場があると否定的。現在財務相である加藤勝信氏が、加藤六月氏の娘婿であり、加藤家と安倍家が親しい間柄であることにも言及。
そして、前川さんは当時の官房長官であった菅氏と財務官僚たちの官房長官執務室でのやりとりが鍵を握っていることを語った。
また、前川氏は2017年2月22日の官房長官の執務室で、官僚の誰か課長補佐か課長かわからないが必ずメモをとっているはず。そのメモが検察に提出されていれば、それが開示されるなら相当なことがわかるだろうと。
森友学園問題を追及してきた著述家の菅野完さんはYouTube配信する朝刊チェックで昨朝、森友学園問題の全容解明は政権交代が起きなけらばなされることはないと言った。
そして、菅野氏は薬害エイズ問題を例に挙げた。確かに、それまでないとしてきた厚生省が非加熱製剤の危険性を知っていたことを示すファイルの存在を突き止めたのは菅直人氏(民主党)が厚生大臣であった時だ。
森友学園問題
財務省が国有地を破格に安く森友学園に売却し、売却を巡る決裁文書が改竄された。改竄を苦にした財務省職員であった赤木さんは自死した。
改竄は当時の理財局長佐川宣寿氏の指示で行われたが、何故何のためにどういう経緯で指示されたかは明らかになっていない。
赤木さんの妻、雅子さんは財務省が検察に提出した改竄関係の文書の不開示決定の取り消しを求めて、裁判を起こしていた。
石破首相は、首相就任以前はこの森友学園問題について再調査すべきと主張し、国民のために働くべきを信条に国家公務員として職務を果たしてきた赤木さんに思いを寄せていた。解明に力を尽くさないならば、誠実さに疑問符がつくことに。
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