様々な番組を配信してくれるデモクラシータイムスでマイノリティレポートというのがある。
見落としがちな社会の課題を拾い上げてマイノリティの眼差しで、辛淑玉(しんすごう)さんと北丸雄二さんが語ってくれて、マイノリティの悲しみを救い上げながらも、それでも最後には悲観的にならずこれからを良くして行くために頑張って行こう、声をあげて行こうと呼びかかてくれる番組だ。
6日前の2月2日配信では、自分が思い至らなかったその事件の奥深さを教えられて愕然とした。
2001年1月24日に起きた新大久保駅ホームからの転落事故。お酒に酔った男性が転落して、男性とそれを助けようとした韓国人留学生当時19歳と日本人カメラパーソンの3人が亡くなった。
助けようとして犠牲になったカメラパーソンと韓国人の留学生のことが記憶に深く刻まれた。とりわけ、日本が植民地にしていた韓国からの留学生が日本人を助けようとして命を失ったことが衝撃的だった。
2月2日配信のマイノリティレポートでは、この事故で亡くなった人は3名だと言うことを改めて辛さんに教えられたのだ。
私は、救おうとして命を落とした2人を深く悼み、酔って転落した人についてはどこかで恨めしさを持って悼む気持ちが薄かったことに気付かされた。
当時、韓国人留学生は26歳、カメラパーソンは47歳。あら、酔って転落した男性は何歳だったのだろう?
1月の寒い時に、キヨスクでカップ酒を買ってホームで飲んで、また買いに行って飲んでいた。お正月に故郷にも帰らず、帰れず、お店にも入らずにカップ酒を飲んでいた、この子の人生は一体どうだったのか。そこには貧困というものがあって、貧困のベースにあるのは都市一極集中、地方の低賃金の労働力を使ってきた日本の経済のベースがあると辛さん。
そして報道ベースだけれどと言って、止まれをいう合図を見ながらもひいて行った運転手さんの 心の痛み、思いもあると。
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