東京新聞11月28日 |
9月26日静岡地裁は再審で、かねてより冤罪と言われていた死刑囚の袴田巌さんに無罪を言い渡した。
無罪を訴え続けて58年もの歳月が過ぎ、30歳で逮捕された袴田さんは既に88歳となっている。
東京新聞9月27日 |
検察は控訴を断念したものの、10月8日異例の検事総長談話を発表した。
それは、本当は犯罪を立証しようと思えばできるのよ、でもあまりにも長い間ぐずぐずしてしまったから、まあ控訴はやめておくわ、という言いぶり。
袴田さんの弁護団は、この談話に声明文を出し抗議した。(袴田弁護団検事総長談話に対する声明文)
東京新聞10月11日 |
そして、この度静岡地検の検事正が袴田さん宅を謝罪に訪ねたそうだ。検事正である山田英夫氏は、「無罪判決を受け入れた以上、犯人が袴田さんと申し上げるつもりはない。犯人視することはありません。」と述べたという。
しかし、世間に表明した畝本検事総長談話は撤回するわけではないのだ。
いくら静岡地検の検事正が謝罪しても、一検事正だ。確固たるヒエラルキーの検察。トップの検事総長が謝罪しなければ、検察が謝罪したことにはならない。
言い尽くせない苦労を背負った姉のひで子さん91歳は、運命だと思っているといい、訪ねてきた検事正にご苦労様でございます。ありがとうございましたと言葉をかけたという。
胸ぐら掴んでぶっ飛ばしたって、ドアを閉めて門前払いしたって良かった。人生の盛り、大事な時期を棒に振ったどころか台無しにされて、本人の巌さんは独房で苦しみ抜いて、心を蝕んでしまった。取り返しがつかない。
改めてひで子さんの対応に敬服する。
しかし、あんな文書が残って良いのか。
検事総長談話は撤回すべきだ。
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