年の瀬らしく過ごした

Photo Ushio

およそ4時間の通勤が応えた良人は、
サッカー天皇杯準決勝が延長戦に及んで、
ピッチに灯りが点いても、
部屋から出てこなかった。

私は、買い物に向けて意欲満々だった。
一昨日購入した、ダイソーの結露取りがなかなかの優れもので、
陽の当たる良人の部屋の窓の結露が、うまい具合に小さなワイパーに付いている容器に落ちていくのだ。
ならば、毎日苦戦している浴室の結露用にもと思ったのだ。
その他、お正月用のお餅など、年の瀬、年始に入り用なものを買いに出た。
ようやく起きた良人は渋々だ。

出陣前に、６６キッチンで腹ごしらえをした。
私は、卵が食べたくなってエビフライが付いたオムライスを食べた。

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良人は、花咲オムハヤシ&牡蠣フライプレートを食べた。

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私は、６６キッチンでは、かなり美味い、カキフライばかりを食べている。
オムライスもそこそこ美味しかった。リーゾナブルな値段を考えれば、上々だろう。

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初めにダイソーに行くと、
良人に全く前向きな姿勢が見られなかった。
便利そうなものを見つけたら、買うようにと言いつけても、
広い店内の真ん中あたりで、太い電信柱のように立ったままの良人だった。
ダイソー店内にスタッフはいないのだ。
欲しいものは、セコセコ探し、歩き回らなければならないのだ。
あっちを見たり、こっちを見たりしてる私を、フロアーの真ん中で、睨むように目で追っているだけだ。
それに気が付いた私は途中で、「前向きに取り組んで！」と指令を出した。
しかし、良人は動こうともしない。
暖房が効いた店内で、汗だくになってきた私は、ようやく愚かな自分の言葉に気が付いた。
うつ病の良人に「前向きに！」なんて、土台無理な話なのだ。
そんな良人も荷物持ちと、支払い口と釣り銭口が、ピカピカ光る自動支払機では、大いに役に立った。

年の瀬のご褒美に購入したのは、たかはた農園のブルーベリージュースだ。
眼のためにと、一昨日も購入して、飲み干してしまったのだ。
およそ１７００円と高いけれど、千疋屋あたりで飲むことを考えれば、お安いものだろうと、気持ちも大きくなるのがクリスマスと年の瀬だ。

皆様におかれましては、楽しいクリスマスイヴをお過ごしください。