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2017年12月7日木曜日

師走のドラキュラ



あと一週間もすれば、
日の入りが伸びて来てしまう。
ドラキュラにとって、今が一年中で一番ハッピーでなければならない時だ。
ところが寝坊した。
目覚めれば、19時だ。
がっくり力が抜けた。
帰省の疲労があることは確かだけれど。


じたばたしても過ぎ去った時間は戻らない。
不得手な料理を作っても、
イライラが募るだけだ。
こんな時は、外食だ!
マグロとアボガドを食べて、
薄くそぎおとされたローストビーフを食べた。


とろとろのアボガドも、ローストビーフもそこそこ美味しかった。


折り重なった生ハムが載ったトマトクリームのリゾットを食べた時には、生気が戻った感じがした。
財政の健全化はまた遠のいたけれど、
師走なんてみんな忙しいからこんなものだろう。
ここまでは、寝坊を取り戻した感があって良かった。
この後、カフェに行った。
気がついたら、用を足すのに、大変な洋服を着ていた。
いちいち脱がなかればならない、作業着のような、つなぎ、
コンビネーションの服を着ていたのだ。
それで、トイレが綺麗で、トイレ内が最も広いカフェに入ったのだ。
早速、トイレに入って、座ったら、
「へーくしょん!」とくしゃみが出て、腰に結構な痛みが走った。
嫌な予感は的中して、便座から動けなくなったのだ。
助けを呼ぼうにも、お尻は丸出しだ。
嫁に行く予定はないけれど、こんなお尻を見せられた人が気の毒だ。
しかし、脱いだ洋服を着ることなんぞどうにもできそうにない。
一瞬焦ったけれど、広いトイレ空間が、心にゆとりをくれた。
腰をさすって 、ゆっくり洋服を持ち上げた。
洋服が何度もずり落ちて床につきそうになるのを、抑えて、整えた。
その間、20分ほどの間、他のトイレ利用者は、隣の男女兼用トイレを利用しているようだった。
やれやれだ。
こんな時に、ドアを激しく叩かれて、「何してるんだ!早く出てこい!」なんて言われたら、冷や汗ものだ。
身体は、大きく、くの字に曲がったままなんとかトイレを出ることができた。
28歳にしては、身体にガタがきていると実感した師走の夜となりました。

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