あと一週間もすれば、
日の入りが伸びて来てしまう。
ドラキュラにとって、今が一年中で一番ハッピーでなければならない時だ。
ところが寝坊した。
目覚めれば、19時だ。
がっくり力が抜けた。
帰省の疲労があることは確かだけれど。
じたばたしても過ぎ去った時間は戻らない。
不得手な料理を作っても、
イライラが募るだけだ。
こんな時は、外食だ!
マグロとアボガドを食べて、
薄くそぎおとされたローストビーフを食べた。
とろとろのアボガドも、ローストビーフもそこそこ美味しかった。
折り重なった生ハムが載ったトマトクリームのリゾットを食べた時には、生気が戻った感じがした。
財政の健全化はまた遠のいたけれど、
師走なんてみんな忙しいからこんなものだろう。
ここまでは、寝坊を取り戻した感があって良かった。
この後、カフェに行った。
気がついたら、用を足すのに、大変な洋服を着ていた。
いちいち脱がなかればならない、作業着のような、つなぎ、
コンビネーションの服を着ていたのだ。
それで、トイレが綺麗で、トイレ内が最も広いカフェに入ったのだ。
早速、トイレに入って、座ったら、
「へーくしょん!」とくしゃみが出て、腰に結構な痛みが走った。
嫌な予感は的中して、便座から動けなくなったのだ。
助けを呼ぼうにも、お尻は丸出しだ。
嫁に行く予定はないけれど、こんなお尻を見せられた人が気の毒だ。
しかし、脱いだ洋服を着ることなんぞどうにもできそうにない。
一瞬焦ったけれど、広いトイレ空間が、心にゆとりをくれた。
腰をさすって 、ゆっくり洋服を持ち上げた。
洋服が何度もずり落ちて床につきそうになるのを、抑えて、整えた。
その間、20分ほどの間、他のトイレ利用者は、隣の男女兼用トイレを利用しているようだった。
やれやれだ。
こんな時に、ドアを激しく叩かれて、「何してるんだ!早く出てこい!」なんて言われたら、冷や汗ものだ。
身体は、大きく、くの字に曲がったままなんとかトイレを出ることができた。
28歳にしては、身体にガタがきていると実感した師走の夜となりました。
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