断捨離デー、早くも形骸化

franc franc

　断捨離デーは制定しただけになってしまった。
言うに及ばない、ごく僅かなものしか捨てていない。
制定した翌週に、平成１４年の散歩の達人を一冊捨てた。
その次は、1ミリ程度の厚さの過去の名簿だ。
そして昨夜は、未使用の箱に入ったままの災害用の懐中電灯つきラジオを一台リサイクルショップに持ち込んだ。
リサイクルショップでは、引き取れないとごねられた。
「こういうの、売れないんですよ。」
私は、災害時の備えが大事であることを懸命にPRした。
うるさい女だなと言う感じで、呆れ顔で店主が使える品物かどうか試し始めた。
壺のような花瓶や、キャンドルや、扇風機やらが無造作に置かれた店内に私の持ち込んだ災害用ラジオからけたたましい警報音が鳴った。
　そして、どうにか１００円の値段がついた。
その音を聞いて、強気になった私は「社長！もう１０円、何とか。」と言った。
すると店主が、「５０円にしたいぐらいだ。私は社長ではありません。」と言った。

糖質制限は、そこそこできるのに、
断捨離はどうにもできない。
それは、子供の頃からそうだ。
片付けができないで、親によく怒られた。
一人暮らしの時には、毎週末実家に帰っていたけれど、
「家の中が散らかるからもう帰ってくるな。」と親に言われた。
一方、ダイエットは小学５年生の時にはやっていた。
チョコレートを食べたら、ご飯は食べないと決めて、徹底した。
高校生の時には、お弁当をこんにゃくだけにしたりもした。
ダイエットは頑張れるのだ。

リサイクルショップで、受け取った１００円で、
カフェに行った。
コーヒーは３６０円だ。
世の中厳しいな。
カフェは、寝転ぶことができそうなほど、人がいなかった。
皆んな、年の瀬で忙しいのだな。

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