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2017年12月6日水曜日

帰省した



きらめくイルミネーション、
そびえ立つビル群、
溢れる人々、
時折、救急車のサイレンやパトカーのサイレンが、
悲鳴のように響く
そんな都会とは一変
故郷に帰った。
故郷の夜は、真っ暗だ。
いつからか街灯も点灯しなくなっている。
歩く人もいなければ、
タクシーなど走っていない。
先月の初めに1人で帰郷して、やれ帰る段になって、タクシーを呼ぼうにも断られてしまった。
「そちらの方には、車がありません。」と。
慌てていつものチェッカー無線に電話をすると、
チェッカーは都内だけだと言われた。
寒くて真っ暗な夜道をハイヒールでどこまでも歩いた。
心は焦るけれど、足が進まない。
ようやくたどり着いたコンビニに逃げ込むように入った。
そんな廃れた街のコンビニに、来日していたイバンカ補佐官より美しいお姉さんがいた。
170センチ近い長身で、スレンダーな小顔、高い鼻に、切れ長の目、日本人離れした顔だった。
アルバイトだというお姉さんは、おまけに親切で優しかった。
事情を話すと、その美女が、「寒いので中で待ってください。」と言ってくれて、 不在のコンビニオーナーに連絡をして相談してくれたのだ。
心が一気に和んで、涙が出そうだった。
そして、なんとかタクシーを手配してくれた。
タクシーに乗り込んだのは、23時20分、タクシーを最初に呼ぼうとしてから既に一時間近く経っていた。


終電での帰宅となり、
酷く疲労した。
この度は、介護事業者に運んでもらって、同行してもらった。
スタッフの方は、昼間の、デイサービスで疲れているのに、夜しか出かけることができない事情を理解してもらって、かれこれ8年もお世話になっている。
東京生まれの東京育ちのスタッフは、街灯のない真っ暗な街に驚いていた。
街灯すら点灯しない地域にも、二軒ばかりイルミネーションを点けている家があった。
それが少々、ほっこりとした気持ちにさせてくれた。
夜の暗闇は、こなさなければならない用事がままならず、 スタッフさんに随分ご尽力いただいたけれど、東京に戻ると23時を回ってしまった。
過重労働が問題になっている昨今、介護事業者の責任者から、私は厳重注意を受けるだろうな。
厳重注意で済めば良いけれどと案じてもいる。
少々眠って、
3時にフェミレスで初めてノンアルコールビールを飲んだ。
意外にも美味しかった。
都会の3時は、人が行き交い、産廃トラックが次から次にやってくる。
スーパーマーケットには、荷出しに追われるスタッフがたくさんいて、お客もそこそこいる。
そんな光景は、人を寂しくはしないものだ。






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