重く受け止めると言って、軽くいなす。
国有地が8億2千万円もの値引きで、学校法人森友学園に払い下げられた問題で、会計検査院が報告書を国会に提出した。
検査院は、値引きの根拠である地中のゴミ撤去費用について、
「値引き額の算定方法には十分な根拠が確認できない。」とした。
値引き額については、最大で約6億円も過剰な値引きがなされた可能性があるとも言われている。
また、学園との交渉記録などを財務省及び国交省が破棄したことについて、「会計経理の妥当性が十分に行えない」と改善を指摘した。
この報告を受けて、麻生財務相と石井国交相は、以下のとおりの全く同じコメントだった。
「 会計検査院による検査は、参議院からの要請で行われたものでありその結果については、重く受け止めなければならないと考えている。」
「重く受け止める」という言葉に重さが全く感じられない。
記録や関係文書を破棄した、当時の理財局長は国会で、
当然のように「記録は破棄した。」と答弁した。そして理財局長は、その後、お手柄とばかりに順当に国税庁長官に就任しているのだ。
新聞投書に、誰かが、この時の理財局長の国会答弁の様子を、「木で鼻を括ったように」と表現していた。
実に、的確な表現だ。国民を小馬鹿にしたようなアノ態度に上手い形容が出来ないでいた。
問題の土地の売買は、前例のない10年の分割払いだ。
異例の売買契約に、経緯等の記録がないわけがない。債権が未回収で、契約の関係書類を処分するなんぞ、あり得ないと国民は思っている。
政府与党は、数の力を持って、国民をこれからも軽くあしらっていくのだろうか。
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