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2017年11月10日金曜日

私の断捨離



昨夜燃えて、
今夜散った。
まさに私の断捨離は、三日坊主だ。


ヘトヘトだ。
自宅は目に見えて、何かが減ったと言う感じは全くない。
収納スペースからほじくり出して本を漁った結果、
うまい具合に様々なものが押し込まれていた収納スペースから溢れ出た荷物が収まらなくなった。
昨夜ほじくり出した9冊の本は、這ってでもブックオフに持ち込まなければ、
と疲れた身体に鞭を打って、闇夜に出た。
冬物のパジャマの下敷きになっていた、カーディガンも持ち込んだ。
カーディガンは、クリーニング屋さんのパッケージのままだけれど、大学時代の丁度今頃の季節に着ていたものだ。
敢えて言おう、8年前の物ということだ。


 ブックオフに通って三日目だ。
本の査定はせいぜい5、6分だけれど、
衣類やブランド物の査定には時間がかかる。
ブランドバッグは30分近く待った。
三日目の昨夜は、待っている間、
腕を伸ばしたり、脚を上げたりして軽い運動をする元気もなかった。
受付、精算場所に近いところに、アクセサリーがぶら下がっている。
ネックレス、ブローチなどは、 すべて300円だ。
私が売ったブローチは30円だったので、10倍が売価となるのだな。
毎日見ていて、品物が多少入れ替わっていることにも気がついた。 


本物の天然石や淡水パールのネックレスもある。
誰かがデザインして、石をはめ込む作業は手作業だろうと思われる凝ったネックレスも下がっている。
断捨離に来たはずが、「購入したい !」と言う衝動に時折かられる。
お役御免となった、美しいそれらが、無造作に、悲しげに、だらりんこんとぶら下がっている。
査定されている間、それらを広げて写真を撮った。
持ち込んだ9冊の本のうち、
6冊がはねられた。
はねられた6冊は、バーコードが二つ印刷されていないからと言うことだった。
結果、斎藤孝に値がついて、大江健三郎がはねられた。
はねられた本は、処分してくれるけれど、大江のを他に持って行こうと、再び持ち帰ってきた。
3冊で15円だった。
カーディガンは30円だった。
こちらは、状態が良かったとは言え、女子大生時代のだから了承した。
合わせて45円だ。
プータローだからなせること。
忙しい人は、捨てて終わりだろう。
「断捨離」を三日ほどやってげんなりした。
ブックオフで洋服を受け付けてくれたお姉さんは、
きらめくほどに美しかった。
小さな丸い顔に、目鼻口が宝石のようについていた。
つい見惚れてしまった。
けれど、ブックオフのお姉さんに会いたいがために、断捨離をすると言う気持ちにはならない。
それなら、用もなく、ぶらっとブックオフに出かけて行けばいい。
ドラキュラに嬉しい、長い夜だけれど、
二回、カフェに入る気持ちにはなれなかった。
45円が心の何処かに響いているのだろう。
 寒い夜でした。



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