独り忘年会を繰り返した冬もあった。
会場は、ファミレスだ。
けれど、今やゆるいグルテンフリーに糖質制限まで始めてしまったものだから、ファミレスで次から次へと食べ続けられる物もない。
ケールのサラダを4回注文して、
ドリンクバーの紅茶やコーヒーのおかわりを繰り返すのか?
どうも気が乗らないな。
先日ケールのサラダを2皿食べたら、流石に3皿目は食べられなかった。
ガツンとシーズンメニューをこなして、ハンバーグを追加して、
パンケーキを食べて、締めにサンデーを注文する。
慣れない新人スタッフが驚きを隠せないでいるのがまた楽しいものなのだ。
糖質制限を始めてから、
どう言う訳か孤独感が半端じゃない。
毎日「おかあさーん!」と叫んでから眠りに就くこの頃だ。
そんな折、以前の同僚から、用事があるついでに立ち寄るとメールがきた。
鴨来たる!
その同僚は、歩行が困難であった時に、有給休暇を取って、新宿の病院でタクシーから降りる私を待ち構えて車椅子を押して、
同行してくれた。他にも、日中全く外出できない私に代わって用事をこなしてもらったりで3回ほど休暇を取ってもらっている。
私は、おしゃべり病でもあるのに、9月の末以来、人とまともに会話をしていないのだ。
ご飯もろくに食べない、会話もないで喉に蜘蛛の巣が張ってしまった感じだ。
とにかく喋りたい!誰でもいい、誰かと喋りたいと思い続けていた折だったのだ。
抱える難病のことも含め理解者であれば、絶好の相手だ。
話し始めれば止まらなくなることは承知していた。
24時間のフェミレスに入れば、お別れの時に、
「じゃ、あんこさん今度は10年後にお会いしましょう。」なんて言われかねない。
21時待ち合わせで、22時閉店のカフェを選んだ。
前日と同じキリマンジャロ を飲んだけれど、夢中で喋って味がわからなかった。
そして、どうしてだか泣いてしまった。
そんな初冬の夜でした。