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2014年1月20日月曜日

有楽町界隈 〜どうか道を聞かないで〜

プランタンで目的達成、さて、何を食べようか? また天丼?とも思っていたけれど、この辺りの天ぷら屋さんは、何せお高い。有楽町インズにあったリーゾナブルな値段の天一は、既になくなっている。松屋でと思ったけれど、気が変わって来ていた。とりあえずダロワイヨでパンを買って、その2階で何かいただければ、それが、らくちんだ。
ダロワイヨヘ向かう道すがら、おーっと目を引いた建物があった。どうやらミキモトの店舗らしい。ぼこぼこと空いた穴は、宝石なんだな、たぶん。こんな大きな宝石を、大きな犬を連れて帰るように、玉転がしのように転がして自宅に持ち帰りたい!寝る場所がなくなってもいい、ご飯を食べるところもなくてもいい。磨いては眺め、眺めては磨くのだ。
 しかし、やはり今は、何よりも健康が欲しい。昼間に、有楽町で会いましょうと言ってみたい。
銀座中央通りで、際立っていたのは、ブルガリの店舗だ。とかくブルガリはぐるぐると巻いたヘビの指輪や時計があるけれど、それだなぁと思いながら、ヘビのモチーフは大好きなので、お、おーとうなってしまった。セルペンティと言うらしい。
道をはさんでは、ヴィトンだ。
2011年は、希望の翼が並んでいたけれど、3回目の2013年は、「希望の輪」をテーマに、銀座から東北へ幸せを願う思いを届けるということだそうだ。

東京五輪のお土産は、ブルガリではなくミキモトの真珠となるんだろうな。
プランタンで9時までうろうろと粘ったので、ダロワイヨのお食事タイムには間に合わず、パンもほとんどなく、バターロールをぶる下げて、ダロワイヨを出た。銀座の夜のお食事処は意外と早じまいだ、まして土曜日は尚更のこと。みんなお昼間にお買い物なのだから。どっと気が重くなっていた。直ぐ近くに、イタリアンのお店を発見。まだ営業中の雰囲気だ。店内も暗そうな予感がした。
 本当は、しがない喫茶店で、千円でおつりがくるナポリタンでいいという気分なのだけれど、こんな夜の銀座でそんなお店を探すのは至難の技だ。地下へ続く階段は長いけれど、もう大丈夫。ビタミンH(ビオチン)のおかげで突如、歩くことができるようになったのだ。しかし、右足の筋肉はすっかり落ちてしまっていて、階段はなかなか難しかった。ようやく2年半余が過ぎて筋肉が徐々に戻ってきたのだ。息を吸って、よし!と下ろうとした、その時、誰かが声をかけてきた。
「しぇいしぇい、しょうー」
???「えっ!」
「しぇいしぇい、しょうー」
???「えっ!」
私は4回も「えっ!」と聞き直してしまった。早口な言葉は、何語なんだろう。中国語?韓国語?50歳を過ぎているであろうおっさんだ。
道を尋ねているのだろうか?私に聞かれても、いつくかの百貨店と、メルサと、コアビルと、銀座ウエストと白いばらしかわからんのに。どうしたものか。4回目の「えっ!」の後
「いっしょに、ごはんをたべましょう」と言っていることが、ようやくわかった。驚いて、口をついて出た言葉は、
「どうもありがとう」だった。ありがとうに「どうも」までつけてしまった。声をかけられるのは、一昨年の夏以来だったのだ。
断ったけれど、情けなかった。こういう事が滅多になくなって、何を言われているのかもわからずに、あげくに「どうもありがとう」とお礼を申し上げる始末だ。
おかげで、店内は予想どおり暗くて光線過敏の私には快適な空間だったはずなのに、しっかりとしたトマトの酸味が、口に残っただけだった。


すずらん通りを横目に、ひたすら銀座ウエストに向かう。土曜日は早じまいだけれどやっていて欲しいと祈るように。
籠の中には靴。
シャネルにも春。
そして、銀座ウエストはクローズだった。新春と和がぷんぷんのミズレイコを堪能して、この時間は不二家かな?と思いつつ、
朝の4時まで営業しているお店、ロンドンパブを発見。
店内は、アルコールを飲んでいる客が多かったけれど、コーヒーとプリン。コーヒーは深煎りで、好みだったし、プリンと言われた、ブリュレは美味しかったので、満足できた。
 数寄屋橋交差点で有楽町マリオンを仰いで、駅へと向かった。
駅のホームには結構な人がいて、新幹線が通過するたび、手をふる女性鉄ちゃんは、友人に電車の名前を熱く語り、黄色い線の上に、向かい合って抱き合う男女は、堅くくっついたまま、電車がホームに入ってきたら離れるのだろうか? いろんな人で溢れていた。

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