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2014年1月8日水曜日

初春の品川

今宵、雨の品川で高校時代のクラスメートと待望のデートだった。今日の東京は初雪ならぬ初雨で、最高気温は11度と10度を超え、そう寒さは感じなかった。
友人とは、9月の同窓会の後に、約束はしていたけれど、友人の仕事の都合で実行されないまま年が明けた。
病に苦しみ嘆いているうちに、品川港南側は随分と発展した。
高輪口とは違って、未来都市的というか無機質な感じがする港南口には、どうも馴染めず、私がいつも行くのはごちゃごちゃした高輪の方だ。京品ホテルがなくなってしまった事を今だに惜しんでいる。京品ホテルが経営していた釜飯のお店も和食のお店もとても美味しくて、リーゾナブルな値段だった。
 改札を出て港南口へ向かうと、多数のオフィスから仕事を終えて家路?に急ぐ人々が軍隊のような波になっていて呑まれそうになった。どうやら自分のポジションが違っていたようだ。これから港南口に向かう人は中央ではなく右端を歩かなければいけないらしい。
 
雨なので予定を変更して駅に隣接する駅ビルのメキシコ料理の店にした。
 ライトは中央にしかなくサイドの客席には高い天井にところどころハロゲンライトが埋め込んであるだけで、難病で光線過敏の症状が重い私には好都合のお店だった。
 国際派の友人が、私の食物アレルギーを考慮して、店員さんにうまく交渉しながら、オーダーしてくれた。答える店員さんも、可愛くてとても感じが良かったので気分はますます上々。友人とは社会人になってから4回ほど会ったことがあるけれど、テキパキ度に拍車がかかっていて、あわあわしているだけの私は、ラクをさせてもらった。
 外国人と仕事していくには、主張が大事だから、以前より強くなったと自ら語ってくれた友人。一方の私はと言えば、「イエスが美徳」と骨の髄まで叩き込まれたのだった。
今でも、どこかの組織にぽっと入ったなら、私は「イエス」をオウムのように繰り返すだけだろう。しかし、友人も弁護士には先生と言えるようになったし、(自分を)変えなくてはならない事もいっぱいあったとも言った。
たった1回の有志同窓会のおかげで年賀状だけのやりとりとなっていた友人とも再び会うことができたのだ。
話に夢中になり、写真に気がついた時は、時すでに遅し、ほとんどのお料理を食い散らかした後だった。
入店した時は、誰もいなかったけれど、お店を出る時には、待っている客がざっと十名程度はいた。最初に2時間だけと時間制限を伝えられた訳が良くわかった。
帰途、改札に向かう人の群れは少なくなっていた。
みんな大抵は、自分を殺して、会社に帰属しているのだろうな。
どうぞ、身体だけは、壊しませぬように。

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