実は、恐怖の通院が、今以上に恐怖だった2年間があります。その原因が小麦アレルギーだったのです。思い返しても、その苦しさは恐ろしく、本当に辛かった。あげくに、医者には、全くと言っていいぐらい取り合ってもらえなかった。光線過敏で通院が苦痛だから精神的なものじゃないか、というような事を言われて、おしまい。再三の訴えに、皮膚科主治医が面倒くさそうに「喘息よ!」と。喘息患者でもある事は確かだけれど、と、秋を待って、夜呼吸器開業医のところに相談に行き、通院前に気管支拡張薬を吸入してから出発するという対処療法で約半年を凌いだ。
光線過敏症状が始まった5年半前から、通院時のタクシー内で、遮光防御服の熱さによる発汗と同時に、呼吸が苦しくなるのです。
その苦しさは、ドラマのサスペンス劇場 で毒の入ったグラスワインを飲んで、喉をかきむしり、目を剥いて倒れる人のようです。実際は、自分の事なので、その時、目がどんなだかは、わかりませんが、狭いタクシーの中で苦しさのあまり、のたうつものだから、運転手さんも気がついて、「病院に戻りましょうか?」と言われたり、「窓開けましょうか?」と言われるのです。
「窓を開けるのは、駄目駄目」紫外線を直接浴びるのは、もっと大変な事態になる。病院に戻るもの、紫外線にさらされる時間がさらに延びるから、駄目駄目。
しかし、不思議な事に、自宅に到着して建物の中に入る時には、ラクになるのだ。紫外線で、アナフィラキシーを起こすのかと思っていた。そしてもう一つ不思議な事があった。この呼吸困難の症状が全く起こらない通院の日もあるのだ。私の難病は、化学物質にも過敏になるので、古い車の時になるのか?などと考えたりもした。紫外線の強さとも関係がないようで、どんよりとした冬の曇りの日でも猛烈に苦しくなる。ただ一人、私のこの症状に真剣に耳を傾けてくれた眼科医が、友人の内科医に聞いたら、光線アレルギーで呼吸困難にはならないと言われたと言うのだ。
その事が頭にあって、普段昼夜逆転の生活をしているので朝方、観戦したテニスの国際試合で有名選手が、練習中に呼吸が苦しくなるので調べたら小麦アレルギーだったことがわかったと解説者が語った。まさか!私も小麦? パンを食べないで通院した日が、呼吸困難にならない日なのか?そのとおりだった。なんと2年もの間、わからないまま、今日の通院で死ぬか?と思いながらの通院だった。アレルギーはいつ始まるまもわかりません。皆様もこのような症状の時は、小麦アレルギーを疑って下さい。
というわけで、これからサツマイモを蒸かします。明後日に備えて。
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