抱えた病気のおかげで、
黄金週間に出かけられないのもすっかり当たり前になっている。
ドラキュラになったのは2008年の夏からだけれど、病の始まりは2005年の春からで、初めの2年間は腎臓のトラブルで入院生活を繰り返し、黄金週間に病室のベッドで止まらない蛋白尿を憂いて憂いて泣いていた。
その後は股関節の激痛で歩行は困難となって、天井を見つめる日々。2011年に光線過敏の症状が少しでも緩和されることを期待して処方されたビオチン散で、びっくりの再びの歩行が叶ったのだった。
とはいえ、夜だけの歩行。黄金週間もどこに行けるわけでもなく、路地に見つけた思いがけない花に感動を求めるのだ。
そんな折に、見間違いをする。
あら、誰かがカリフラワーを落として木に載せたんだわ。
心底そう思ったのだから、これにもつける薬がない。
近づくとカリフラワーがいくつか載っていて、
さらにびっくり。
ようやく、少し平たく広がったそれを見て、お花だと分かった。
今夜改めて調べると、その実は食べられるらしい。果たして、路地と言ってもビルの前の大きな鉢植えだったから、今もあるかどうか。あれば、秋になる実を食べてみよう。
さて今夜も見間違いをした。
まあるい茶色の縁のメガネに和服のご婦人が宇野千代さんにそっくりで、宇野千代さんだ!と思ったのだった。まあ、それは一瞬のこと。
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