春景 |
立体はまさに360度、
斜めから、斜め下から見て、横から見て、後ろから見て、斜め後ろから見て、
その度びに新たな発見をして驚きを持って感動させられるものなのだと教えられました。
春景 |
銀座コリドー街の銀座アートホールで開催されている彫刻11人展の鑑賞に出かけてきました。中学生時代の恩師である下倉節子先生が出展されているので。
彫像が肢体のしなやかさを讃えるかのようであるのは、
細部のつま先に至る足、ふっくらと蕾がほころびそうな唇にも表れているからでしょう。
その唇には思わず触れたくなる。それは彫像がテラコッタ、焼き物の持つ温もりがあるからかもしれません。
次のお作品は今回初めて挑戦したと言う風景のテラコッタです。
ベニスの思い出 |
ドゥカーレ宮殿の装飾的な建造が繊細に彫られています。
先生に伺ったところ、粘土をひたすら彫るだけではなく、粘土を足すこともすると言うことでした。
春色 |
春のせせらぎを肉体にしたかのようなお作品です。
流れるような肢体がいつまでも心に残ります。
腕から背中、背中のくぼみ、ため息が出る美しさです。
次のテラコッタ「春光」は黄色が効果的にお作品の魅力を引き出しています。
春光 |
シャープな女性の輪郭とともに、身体を支える手の指が力強く、
寛ぐポーズでありながら、若さと力を感じる素敵なお作品です。
白いシューズの女 |
エネルギーを感じるお作品は白いシューズの女です。
伸びた背筋、踏みしめる足、傾きのない首筋、全身から湧き出る力は細部にも宿っているのだと、羨望の念を持って鑑賞させていただいきました。
白いシューズの女 |
この度は、下倉先生のお写真も公開します。
ご指導いただいていた中学時代は、長い髪がカールしていました。
卒業の頃には、ショートヘアでしたが、先生はその当時とお変わりありません。若さの秘訣は、作品への弛まぬ情熱と、広いご交友かと。
彫刻11人展は日曜日まで。日曜日は午後6時閉館です。
お時間がある方は、是非ご鑑賞ください。
入場は無料です。
これまでの下倉節子先生お作品は以下の赤字をクリックしてください。
2020彫刻10人展から 2020年3月
2019彫刻10人展 2019年3月
2017年下倉節子先生彫刻展(再掲) 2019年3月
2017年下倉節子先生彫刻展(再掲)2 2019年3月
2 件のコメント:
白いシューズ女の立ち姿に釘付け
コメント有難うございます。
今にも歩み出しそうな力が感じられる姿勢が美しいですよね。
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