ドイツのネッカーウェストハイム原発の近くでは、15日停止の時を迎える時に市民団体がカウントダウンし、歓声が上がったそうだ。
この光景も、日本でテレビで報じられることもなかった。ドイツの最後の原発3基が停止して、ドイツは脱原発を果たした。
一方、日本では岸田首相が原発回帰に舵をきり、再稼働に加えて、運転期間の延長に新規増設と原発をグイグイ推進する。ドイツとは真逆だ。ドイツのこの度の脱原発完了も日本のテレビではほとんど報じられない事態となっている。
二日前のブログ東西伐採合戦で坂本龍一さんが神宮外苑再開発計画の見直しを訴えていたことを綴ったが、坂本さんは、原発事故も重く受け止め、反原発を訴え続けていた。それがために、坂本さんは仕事も減ってしまったと言う。日本では、政府の政策に反対の姿勢を示すと、スポンサーとの関係もあってかアーティスト達も仕事がなくなってしまうのだ。
ドイツが脱原発を決めたのは外でもない、日本での2011年3月11日に起きた東京電力福島第一原発事故を受けてのことだ。その福島第一原発1号機の原子炉の土台が半周損傷していると新聞で報じられたのは先月末だった。(日経新聞)
その際の調査について14日東電は、円柱形の土台の内壁は全周で損傷し、コンクリートがなくなり内部の鉄骨が露呈していることを原子力規制委員会の会合で報告したという。(東京新聞)
東電は耐震性を評価するそうだが、これから起こる地震で原子炉の倒壊が心配される。
以前から、原子炉の土台が損傷していることを指摘していた森重晴雄さん(原子核工学研究者、三菱重工在籍中に伊方原発3号機の建設に携わる、原子炉の耐震構造の専門家) 小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)のYouTube動画をご紹介しましたが、
視聴されていない方はこちらをクリック→ 西谷文和路上のラジオ第124回
そして、60年超の原発運転期間延長は、本当に安全稼働が担保されるのでしょうか?炉内には、運転当初から原子炉圧力容器の母材や溶接金属でできた監視試験片を入れていると言うことです。それを定期的に取り出し、劣化具合を監視しているそうですが、運転期間が40年の前提だったため、試験片が足りなくなるそうだ。40年以降はどのように、劣化を測るのだろうか。
原発を肯定推進しているのは、与党自民党、公明党、維新の会、立憲民主党(一部議員は反対)、国民民主党、参政党は明示していないが創設者は肯定的です。
国民民主党が抜け落ちていました。 国民民主党は以前から原発推進を訴えています。(4月20日追記)
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