大阪ダブル選

　およそのことだからと控えていたけれど、この度の地方統一選挙で大阪府知事と大阪市長のダブル選が解せないでいる。

テレビのコメンテーターとしても活躍するジャーナリストの浜田敬子氏の府知事候補者の谷口真由美氏（無所属）と市長候補者の北野妙子氏（無所属）への肩入れぶりがどうかと言うことだ。そして立候補した谷口氏の姿勢もどうかと思う。両者について、普段の主張はごもっともと大いに賛同しているけれど。

そして、女性の政治参加は求められる大事なことだ。1人でも多くの女性議員や首長が登場して欲しいと私も切に願っている。

がしかし、大阪府知事ではいち早く辰巳孝太郎氏（無所属共産党推薦）が立候補を表明してカジノ反対に大きな声をあげ、医療機関の病床削減を止め、教育の無償化、給食費の無償化、公教育の再生などを訴えていた。

これらは谷口氏の掲げるものと大筋で同じだ。辰巳氏との間で調整する道を探らなかったのだろうか。

そして北野氏について浜田氏は演説も立派だなどと評しているが、元々自民党市議で幹事長だ。カジノについて、反対とまでは言い切っていない。あくまでも住民の総意で決めると言っているわけで、これは横浜市長を務めた林文子氏が、カジノは白紙と中止を匂わせながら、当選後にカジノ推進としたことと同様なことになるのではないだろうか。

確かに選挙で「風」を作る意義もあろう。

しかし、維新の馬場代表の、選挙は勝ってなんぼや、谷口さん、ほんま、おおきに！と言う声が聞こえるようだ。