11月30日参院予算委員会で立憲民主党塩村あやか議員、続いて12月2日社民党福島瑞穂議員が、よく心折れることなく質疑で真意を問うてくれた。
杉田議員は、これまでと同様に 馬耳東風、あえて答えをそらすなど、野党議員を小馬鹿にした態度であり続けたのだ。
聞いている私が辛くなった。
多くの人の記憶に残る、
「LGBTについて生産性がない」などと記した杉田議員の寄稿文を掲載した新潮45は事実上廃刊に追い込まれたが、杉田議員は謝罪と撤回はしないままであった。
しかし、杉田議員の差別的言動はこれだけに留まらない。
性暴力被害者である伊藤詩織さんを中傷するツイッターに多数の「いいね」を押していた。
中傷内容は、放送禁止の差別用語もありパネルで黒塗りにしなければならなかったと塩村議員。
私も調べると言葉を失う内容で、しかもその数の多さに驚き、それに「いいね」を杉田議員が押したのだ。杉田議員のフォロワーは何十万人に及ぶ。その何十万人に元のツイート内容が表示されることでさらに広がる。守られるべき性被害者に対してセカンドレイプを行っているのだ。
そして、この件で10月20日東京高裁は「社会通念上、許される限度を超える侮辱行為」と認め、杉田議員に55万円の支払いを命じたのだ。(杉田議員はこれについて上告した。)
それより以前の2016年には、出席した国連女子差別撤廃委員会の参加者について、自身のブログで「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります。同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる。」「彼らは存在だけで恥さらし」などと記しツイッターでも拡散したことが明らかになった。
これについて杉田議員は当時一般人であったと言うが、正確には落選中だったのだ。
民族が誇りを持つその衣装は民族のアイデンティティーでありそれを揶揄するのは、偏見と差別以外のなにものでもないだろう。
杉田議員が政務官を務める総務省は、SNS上の誹謗中傷防止を呼びかける「No Heart No SNS」に取り組んでいるが、杉田議員はそれについて「存じ上げない」と答弁していた。
それでも、岸田総理は杉田議員の総務相政務官の任命について職責を果たすだけの能力を持った人物だと判断した」と説明し、就任の前と後で「しっかりしゅん別して、それぞれ責任を果たしてもらわなければならない」と更迭する意志のないことを示していた。
上記の差別発言について杉田議員が謝罪撤回したのは、12月2日松本総務大臣の指示を受けてのことであった。
杉田議員の総務政務官起用に私のように疑義を抱いていた人たちは、年の瀬も押し迫る28日になって岸田総理が杉田氏を更迭したことにすっきりとしたものはないであろう。
辞任に当たり杉田氏は、自らを支援してくださっている方はいっぱいおりますので、その方たちの代弁者としてしっかり政治家として頑張って行くと述べた。
杉田氏は比例中国ブロック単独では3位と確実に当選を果たすポジションにあり、安倍派(清和会)に所属し、故安倍元総理の後ろ盾のもと、紛れもなく自民党の看板議員であるのだ。
岸田総理は、過去に数々の差別的発言を繰り返してきていることは十分承知の上で杉田氏を政務官に起用した。自民党の岩盤支持者が杉田氏の支援者なのだろう。
これからも、杉田水脈氏は国会議員であり続け、重要な役職に就くことだろう。
日本において、女性蔑視、LGBTや特定の民族への差別、ヘイトスピーチがなくなる日は果たして来るのだろうか。
憂慮して、2022年が終わりました。
本年も当ブログにご来訪いただきまして有難うございました。
是非以下のYouTubeをご視聴下さい。
塩村あやか議員の11月30日参院予算委員会国会質疑
福島瑞穂議員の12月2日参院予算委員会国会質疑
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