日銀、長期金利を0.5%に引き上げ

　もはや泥舟が沈み行くところ、

２０２２年のこの年の瀬に、長く頑なに続けた異次元の金融緩和策を変えるのか？

日銀は、長期金利の上限を0.25%から0.5% に引き上げることを発表した。黒田総裁は利上げではないと強調している。

円高に振れ、苦しめられている物価上昇が多少抑制されるかと、少しの安堵はある。 けれど、先々好材料がないのが現実だろう。

経済大国日本と言われたのは今は昔。

日本も国民一人当たりＧＤＰで台湾にも抜かれた。これに驚きもないのが現状だ。

 

金融緩和の転換は少しづつ行うべきだったろう。何よりそれを行える環境を整えるべきだった。日本を牽引する産業を育てることなく、経済成長のための具体策もなしに、じゃぶじゃぶ金融緩和を続け、トリクルダウンだのと言って。

突然の利上げに、いくつかのつぶやきを覗いたら、大門実紀史の言葉がしっくりきた。国会でじわっと静かに提案する大門氏の姿を想った。以下が、大門氏のつぶやきです。

「行くも退くも地獄の日銀。だから最初からやめるべきと国会で言った。ここまで追い込んだのは無責任なリフレ派とアベノミクスだ。方向は撤退しかないが、小出しのサプライズでは市場に不審と混乱を生むだけ。堂々と声明を出し国内勢との対話を進め海外投機筋の遮断をはかれ。」