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2019年1月29日火曜日
和蘭豆(ランズ)ナイト
月曜の夜から、歯医者さんだった。
夜道に吹き荒ぶ寒風が、つばの広いキャペリンハットを何度も引き剥がそうとする。
それを必死に抑えながら、心は不安と戦っていた。
治療の痛みと、光から顔を守るガードの完全遮光布の具合が心配だった。
これまで顔を覆っていた完全遮光布は、浴室のリモコンを覆うのに使ってしまったのだ。
闘いの後は、
快楽に浸りたい。
アクリルアミドを気にして、普段食べないようにしているポテトチップを、一袋食ってしまうか、
蒲田に出て和蘭豆で寛ぐか、
の二者択一だ。
ポテチはやめて、お正月に行けなかった和蘭豆を選んだ。
私の辛い夜の始まりが一変して、
極楽に変わった。
なぜなら、久方ぶりにスレンダーなモデル級スタッフが迎えてくれたから。
しかも、また灯の位置を気にしてくれたのだ。
覚えていてくれている!
躍る心をぐっと抑えて、頭上に灯のない指定席に座った。
まずはおしぼりとお水が出される。
たががおしぼりと侮るなかれ、これにほっとできるのだ。
大体、お金、エレベーターのボタンといろいろな物を触っているのだから手を拭きたい。
ところが、カフェのほとんどは、今やおしぼりは出てこない。
お腹がペコペコだったので、
光線過敏の症状を重くするレタスやキュウリを抜いてもらったサンドイッチを食べて、サイフォンで淹れられたコーヒーを飲んだ。
3ヶ月ぶりの和蘭豆だった。
月に一度は和蘭豆ナイトをすれば、
私の爆発というか、はっきり言えばヒステリーの回数が半減するような気がする。
週に一度の和蘭豆ナイトで、おヒスはゼロになろう。
今日の東京の最高気温は11度、最低気温は3度、晴れの予報です。
すぎ花粉が既に飛んでいるそうです。
やっぱりか、と思いました。
首都圏では6年ぶりの大量飛散の年となるそうで、先が思いやられます。
2019年1月28日月曜日
2019年1月26日土曜日
プータローのプライド
プータローにもプライドがある。
私がそう気が付いたのはつい数日前のことだ。
母校の高校柔道部を取り上げた番組がローカル局で放映された。
それを無口という病気の良人(りょうじん)が見て、
真っ暗な私のいる居間に知らせにきた。
私も番組の後半しか見ることができなかった。
これは再放送にかけるしかない。
同級生を中心に幾人かにこの番組のことを知らせた。
そして再放送の日時について各人に改めてご連絡する運びとなった。
これはプータローの責務であろうと思ったのだ。
ところが、私が光を放つテレビに近づいて、番組表をチェックすることができないこともあって、再放送のお知らせが放送の前日夕刻となってしまった。
これにより、再放送については録画をするとまで言っていた者が、知り得ることができずに見逃してしまったのだ。
私は、深く責任を感じたとともにプータローの名折れだと思った。
何か手立てはないものか。
YouTubeにアップされやしないかと思って、2日ばかり待ったけれどそれもない。
仕方なく、良人にこの件を話してみた。
すると、滅多に開くことのない口が開いた。
「録画しているよ」
100年の歴史があった柔道部が、廃部になっていた。
それを女子だけの同好会として復活して、4年前に再び部に昇格したという。
学生時代、友人に上級生の柔道部員に手紙を渡すことを頼まれて、敷き詰められた畳の上で相当数の部員が練習する体育館に 行ったことがある。男子だけの異様な光景を目の当たりにして、私は思わず下を向いてしまった。
そして、その上級生が体育館の入り口に出てきた時に、私は早口で「手紙を預かってきました。」と言って手紙を渡して一目散に逃げるように体育館を飛びたしたのを覚えている。
あんなに盛んだった柔道部が少子化とは言えまさか廃部にまでなっていたとは。
今回、良人のおかげで、
プータローとしての責務は果たせた気がする。
昨夜は、中華で散財をしてしまいました。
海老ワンタンと青菜のスープ、鶏が少なかった棒々鶏、
八角の効いた牛肉とボルチーニ茸の煮込み、
五目焼きそばです。
私は白飯も。
焼きそばに海老が3尾、半年ぐらい前に、私が二尾食べたら、
良人が、激怒したので、今回は私は海老を遠慮しましたよ。
絶対また稼いでやる!と言っても、
今は確かに私はプータローですから。
2019年1月25日金曜日
1月最後の金曜日
今夜は、滋養強壮作用のあるスープが飲みたいな、
と思って迎えた金曜日となりました。
クコの実が入っているような、薬膳スープみたいなの。
身も心も慰めてくれるだけではなくて、
励ましてくれるようなスープだ。
何だって思うことはただだし、自由なのだけれど、
昨夜も一瞬にしてしぼんだ。
そしてしぼんだ時がことのほか悲しいものだ。
地元のパーマ屋さんで、「バーあんこ」を開業したらどう?
という話になった。
開業するのは、当然ながら夜間営業の暗い店だ。
料理なんてなくていい、持ち込み自由にすれば。
私は、結構その気になった。
「そしたらさ、毎晩ここにヘッドスパしにくるね。」と言って私はパーマ屋さんを出た。
まずは、どこかで修行だな。
候補の店もパーマ屋さんで目星をつけたのだ。
しかし、バーは喫煙可だった。
そうだ、バーとか飲み屋さんは、どこも喫煙者の溜まり場みたいなものなのだ。
私は、自慢じゃないけれど喘息もある。
一瞬の、儚すぎる夢だった。
今日の東京の最高気温は8度、最低気温は2度、晴れ時々曇りの予報です。
今週も思い通りに過ごせた人も、
悔しい毎日だった人もお疲れ様でした。
明日も激務の人は、今夜はスープでも飲んで英気を養ってくださいな。
2019年1月23日水曜日
from Mrs. S子
私は、腫れた左の頬にそっと手を当てて、
不愉快極まりない夜を迎えた。
と、そこに南カリフォルニアに永く暮らす高校の同級生S子からメールが届いた。
タイトルはrelax 、アメリカの温泉巡りを楽しんでいるらしい。
なぬー、私に喧嘩を売っているのか、それとも慰めか、いや激励か。
私はと言えば、畳一畳もない狭い浴室を走る温度表示や運転ランプのLEDの光に皮膚が傷めつけれて、ほとほとまいっているというのに。
温泉には、お水を沸かすリモコンなどないであろう。
まさに極楽だな。
気を取り直して、写真を見たり、調べてみた。
今回は、デザートホットスプリングという温泉地に行ったらしい。
デザートという言葉に即座に思い浮かんだのは、温泉のお湯の上に徳利と杯を載せたお盆を浮かべて、一杯やるアレの、
デザート版だ。
フルーツやケーキを浮かべて、食べながら湯に浸かるのかぁ。
ぽわんとしたのちに、確か砂漠もデザートだなと正気に戻った。
ロサンゼルスから東に180キロぐらいのところにあるというから東京から静岡ぐらいの距離だ。
上の写真がそれ。
まあ、日本の露天風呂とは違って、プールですな。
正面の観音様が、なんともちぐはぐで、笑える。
S子によると、この辺りの温泉ホテルには何故か仏像か観音像が建っているとある。
泉質は、天然鉱泉で良質だそうで、1950年代にホテルなどが建てられるようになったというので、採掘されてまだ浅い。
高さ15m、幅45m |
続いての写真は、サルベーション・マウンテン。
situationがわからないので、向丘遊園地のその後、みたいな思いで観て、我も創作できそうと思ったけれど、
カリフォルニアの砂漠の中の、このアートの山は、レオナードナイトという人物が30年もの歳月をかけて創り上げたそうだ。
こちらは、ロスからは3時間程度のところだそう。
残念ながら、レオナードナイト氏は2014年に82歳で他界されている。
こればかりは、実際に行って観てみないと、砂漠という環境の中で、創作を続けたことの大変さ、目に映る芸術の山の魅力が到底理解できないな。
太陽光に全く当たることができない私は、
箱根の温泉すら行けない。
夜に向かって、夜のうちに帰るなんて、リラックスできやしないから。
もし、奇跡が起きて難病が寛解したら、箱根の温泉なんて小さいことを言わず、砂漠の温泉に行ってみたいですよ。
2019年1月22日火曜日
2019年1月19日土曜日
荒井裕子さん個展のご案内
昨秋もご案内致しましたイタリア風景画家の荒井裕子さんの個展が、新たな作品も加わり、玉川高島屋館内の伊東屋玉川店にて開催されます。
個展は来週1月21日月曜日から2月3日日曜日まで。
開催時刻10時〜21時
(最終日は18時閉場です。)
玉川高島屋S.C3階伊東屋イベントスペース
冬枯れの日本で、眩しいイタリアの街を堪能してみませんか。
詳しくは、荒井裕子さんのHPをご覧ください。http://home.att.ne.jp/gold/hirokoarai/info.htm
入場は無料です。
今回は小さな展覧会とのことですが、
閉館時間が嬉しい夜9時ですので、私もまた楽しませていただくつもりです。
2019年1月18日金曜日
カフェにて
重い荷物を下げた腕も冷えきって
すがるように入ったカフェには、
人が誰もいなかった。
ほっとさせてくれたのは、カウンターの女性スタッフだった。
きめ細かいシルクのように滑らかな白い肌の彼女は、
メガネをかけている。
楚々とした女性で、20歳そこそこか、落ち着いているので20代半ばかもしれない。
私はいつも彼女を見ると、おかしなことを言って、くっすっと笑わせて見たいと思うのだ。
コーヒーは淹れたてのを席まで運んでくれると言う。
またそれも嬉しかった。
やはり淹れたての美味しさに勝るものはない。
すると奥から他の女性スタッフが出てきた。
彼女もまた同じタイプの女性で、同じくメガネをかけている。
「(メガネが)お似合いよ。」と言いたくなるぐらい、
メガネという一つのアイテムが楚々とした美しさを際立たせているのだ。
私は肩の力がすっと抜けて、2人の美しさに酔いしれるようにいつもの指定席に座って、運ばれてくるコーヒーを待った。
トレーを持った彼女が目の前に立ったとき、
私は気を失いそうなぐらい感激した。
クリームもお砂糖も普段は入れないけれど、もうみんな入れてしまおうという気持ちになった。
うっとりとしていていると、隣にいつもの男がやってきた。
私の指定席は、向かって右から二番目だ。
男はその隣の三番目に座る。
驚いたのは、昨夜と同様にアップルパイをトレーにのせて男が戻ってきたことだ。
マイブームなのだろうか毎晩毎晩、男はアップルパイを食べている。
スィーツ好きの私だけれど、このカフェのアップルパイは甘くてかなわない。
男は、30代半ばだろうか。
昨夜は紺色のPコートを椅子にかけて、合わせたように紺色のセーターを着ていた。
テーブルにノートパソコンを置いたものの、昨夜はスマホだけをいじっていた。
男の身なりはいつも整っていて、本を読んでいることが多い。
私のガラ携の着信音が鳴ってしまった時には、私は身が縮む思いだ。
そして、ちょっと男の顔を見るのだ。
そんな神経質な匂いが放たれている男なのだ。
もしかすると、アップルパイ一つをカフェで食して、夕食は摂らないのかもしれない。
夕食は、身体に負担だからとか考えていそうだ。
顔立ちも整って、色白で、いわゆるイケメンなのかもしれないけれど、供に暮らす女性はいないだろうと思う。
カフェで、ケーキを食べて、
スーパーマーケットで100円値引きのとんかつ弁当を買って、
帰宅して、飲み込むようにとんかつを食べているところを
アップルパイの男が見たら言うだろう。
「止めなさい。」
事によると、とんかつ弁当は取り上げられて捨てられるかもしれない。私は、そういう男とは暮らしては行けないな。
男に「一緒に暮らそう。」と言われたことはない。
今日の東京の最高気温は10度、最低気温は2度、晴れの予報です。
風が冷たい金曜となるようです。
今夜のちょっと一杯は、コーヒーとアップルパイにして、早めに帰りましょう。
2019年1月17日木曜日
新春の銀座
日付は遡って、
5日に銀座に行った。
有楽町駅を降りて、交通会館の夢溢れるイルミネーションも
気持ちを明るくさせてくれたけれど、
2丁目のブルガリのセルペンティは今年も魅惑的だった。
今年はまたチカチカと激しく色が変わって、
地元下町のパチンコ店新装開店のネオンサインの感もあった。
今年からインタラクティブなイルミネーションと言うことで、スマホ登録で好きな色をリクエストできる仕掛けとなったようだ。
この対応型「セルペンティ スパークル」は1月31日までだそうです。
交通会館 |
目的地は銀座三越だった。
欲しかったものは、
春夏秋冬、昼夜を問わず、ドラキュラの必需品、光から眼を守るサングラスだった。
商品は並んでいたけれど、 セールにはなっていなかったので、購入は断念した。
売り場スタッフの女性が綺麗な日本語を話す中国人で、丁寧に接客してくれた。
銀座三越も久しぶりだった。
閉店時間が早くなって、行こうにも行けないのだけれど、お正月の数日間は閉店時間が8時までとなっていたのだ。
久しぶりだからか、三越ではアウエイ感に苛まれた。
館内のアナウンスも中国語オンリーと言った感じで、
婦人服も外国人客の嗜好を意識した品揃えではないかと思われるものが目立った。
新春らしい、雪のような花びらのようなオブジェを拝んで、三越を後にした。
また閉店時間がちょっと長くなるかもしれない夏のセールの時に
参りましょう。
結局、この後は、この夜9時閉店の東京駅の百貨店へ行きました。
今日の東京の最高気温は11度、最低気温は1度、晴れの予報です。
巷には、咳をしている人が多くなりました。
マスクをお忘れなくどうぞ。
2019年1月15日火曜日
自由が丘へ行った
自由が丘駅前 |
帰宅したら0時半を回っていた。
行きは、空高く貼りついた三日月を仰いだけれど、
帰途はただひたすらに、眼前だけを見つめて、
風がないのが救いだと凍える自分に言い聞かせて 歩いた。
各地で成人式が行われた昨夜は、
自由が丘の美容室へ行ったのだ。
平日は、杖にヘルプマークをぶら下げていたって、
自称28歳のお姉さんに席を譲ってくれる人など滅多にいないから。
座れないで立ったままだと、低い天井の電車の照明が近すぎて、眼も皮膚もやられてしまうのだ。
17時半でも空に明るみが残っていたのが悲しかった。
春が一歩一歩と近づいている。
車内は思ったよりも空いていた。
チェロより大きいコントラバスを小さな車輪に乗せて、座高より高いそれを支えて座る若い女性や、モノクロのA4サイズの女性の顔写真を片手に鉛筆画を細密に仕上げて行く男性が座っていた。
男性は、スーツにコートのいわゆるサラリーマンに見えた。
共に私の想像を大いにかきたてた。
今朝から忙しかったのか、市原悦子さんがお亡くなりになったことを知らなかった。
まだ若かった下積み時代の美容室に市原さんがよくいらしたと言う。勿論、市原さんを担当していたのは、大先輩で、今でもその人が市原さんの髪を施術していたはずだと言っていた。
テレビ民放各局は朝から、競うように市原さんの懐かしの映像を放映したり、親しかった俳優仲間のお悔やみの言葉を紹介していた。
それで、私は寝不足で出かけたものだから、髪を巻いてもらっている間にも、うたた寝をしてしまった。
美容室へ急ぐ道すがら、撮影した写真は、
自由が丘マダム御用達の創業1933年洋菓子のモンブランのショーウインドーです。
自由通りへ続く駅前のお店には、シニア向けの眼鏡店や靴屋などが並んでいた。
中には、安らぎの雑貨店もいくつか。
帰りは、22時半とあって、どのお店もクローズ。
甘酒一杯だけで出陣した私は、
お腹も空き切ってしまい、地元に帰ってジョナサンで、
浴びるほどの温かい紅茶を飲んで、国産ケールとアボガドハンバーグミートソース仕立てを食べました。
野菜も摂れて、しかも光線過敏を重くするレタスではなく、ケールで、ハンバーグも美味しいので私としては結構気に入っているのだ。 散りばめられたクランベリーも、甘すっぱくて良い演出だ。
今日の東京の最高気温は9度、最低気温は1度、晴れ時々曇りの予報です。
連休明けの方には、辛いスタートでしょうけれど、寒さをしのいでなんとか参りましょう。
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