月曜の夜から、歯医者さんだった。
夜道に吹き荒ぶ寒風が、つばの広いキャペリンハットを何度も引き剥がそうとする。
それを必死に抑えながら、心は不安と戦っていた。
治療の痛みと、光から顔を守るガードの完全遮光布の具合が心配だった。
これまで顔を覆っていた完全遮光布は、浴室のリモコンを覆うのに使ってしまったのだ。
闘いの後は、
快楽に浸りたい。
アクリルアミドを気にして、普段食べないようにしているポテトチップを、一袋食ってしまうか、
蒲田に出て和蘭豆で寛ぐか、
の二者択一だ。
ポテチはやめて、お正月に行けなかった和蘭豆を選んだ。
私の辛い夜の始まりが一変して、
極楽に変わった。
なぜなら、久方ぶりにスレンダーなモデル級スタッフが迎えてくれたから。
しかも、また灯の位置を気にしてくれたのだ。
覚えていてくれている!
躍る心をぐっと抑えて、頭上に灯のない指定席に座った。
まずはおしぼりとお水が出される。
たががおしぼりと侮るなかれ、これにほっとできるのだ。
大体、お金、エレベーターのボタンといろいろな物を触っているのだから手を拭きたい。
ところが、カフェのほとんどは、今やおしぼりは出てこない。
お腹がペコペコだったので、
光線過敏の症状を重くするレタスやキュウリを抜いてもらったサンドイッチを食べて、サイフォンで淹れられたコーヒーを飲んだ。
3ヶ月ぶりの和蘭豆だった。
月に一度は和蘭豆ナイトをすれば、
私の爆発というか、はっきり言えばヒステリーの回数が半減するような気がする。
週に一度の和蘭豆ナイトで、おヒスはゼロになろう。
今日の東京の最高気温は11度、最低気温は3度、晴れの予報です。
すぎ花粉が既に飛んでいるそうです。
やっぱりか、と思いました。
首都圏では6年ぶりの大量飛散の年となるそうで、先が思いやられます。
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