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2016年12月29日木曜日

仕事納め



無職のドラキュラの仕事納めだった。
食べ終わって、動けなくなった。
お店の人は、その間待っていたのだ。
良人は途中で、ご機嫌で帰ってしまっていた。
どのくらいの時間が経っただろう。
ようやく会計を済ませて、お店を出て、
カウンターのお茶の写真を撮り忘れて慌てて戻ると、
店長と副店長が木枠にガラスの扉をビシビシ閉めていた。










カラッっと揚がった大山鶏には、辛味タレをかけていただいた。
誰しもにいろいろなことがあったように、
ドラキュラにもあって、
昼間外出できないという致命的なことで、
とやかく言われ辛い一年だった。
ネチネチしたドラキュラは、カラッと忘れたりはしない。










初めて食べた海の幸あんかけチャーハンは、
どろっとしたあんがかかっていて、
ドラキュラの性格とマッチしてとても美味しかった。


良人は、エビ入りワンタンの海の幸翡翠麺を食べていた。
前世は中国人だったに違いない良人は、
中華料理を食べるとご機嫌だ。
でっぷりとした丸顔の良人が中華街を歩けば、
乾燥ナマコを仕入れに来た中華料理屋の店主といった風体だ。
でも、食わせてもらっているので、中華料理店での食事は、
良人への感謝と配慮だ。
この一週間で三回目となっている。
ハワイに行けるわけじゃなしと思いつつ、家計には痛手だ。











良人は、上機嫌で、
通勤電車が少し空いていたことを少々語り、
Jリーグの移籍情報を見せてくれて、
ヒョイっとカバンを下げて帰ってしまった。
私は途中でお腹が苦しくなっていた。
けれど、食べることは止めない。
かつて、母が存命だったとき、
中華街の中華料理店で、やはり動けなくなって長いすに寝かせてもらったことがあった。
全日空ホテルでは、トイレで下を向いたら、そこで動けなくなってしまった。
以来、「やめなさいよ。」と母が言ってくれた。
しかしもう、母はいない。
良人は無口という病気なので、「止めなさい」の一言さえも発しない。


今日の東京の最高気温は14度、最低気温は2度、晴れ後曇りの予報です。
今日も明日もまだお仕事という方は、大晦日に思う存分弾けてくださいな。

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