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2016年12月21日水曜日

ザ 忘年会



昨年の今頃は、
深夜のファミレスで一人忘年会を重ねていた。
昨夜は、高校の同期生数人と集った。
そもそも、再会のきっかけは、3年前の同窓会だけれど、
それから何度かの宴で、飲んで食べて語らうちに
いつしか距離も縮まって、
今時に、ガラ携を取り出す恥じらいもなくなった。
大井町の和食のお店、和柚庵でコース料理をいただいた。
店主が仕込みにどれだけ時間を費やしたであろうかという
お品が次々に出された。
新興国から休暇で帰国した友人がメインゲストだったけれど、新興国での暮らしが長くなり、東京都内の鉄道路線がすっかりわからなくなっていて、案の定の遅刻となった。


美味しい和食に合わせて、
日本酒の熱燗という運びになって、
現れた秘密兵器があった。
熱い壺型の陶器の口を持ち上げると、
円柱型の徳利が取り出せるのだ。
円柱型の徳利は、壺の中の熱いお湯に浸かっていたわけだ。
魔法瓶とかではなくて、お料理の趣を損なわない、お道具といった感じだ。
話は高校時代の中世の話から、
だんだん近現代の話も混ざってきて、
ドキンさんという芸人以上のタレントが次々に笑わせてくれた。学生時代に友人から聞いていた以上の人物で、まさに聞きしに勝る大人物だ。
 お料理はどれも文句なしの美味しさだったけれど、
一番美味しいかったのは、白髪葱が載って、あんかけがかかった、大根とかしわの炊き合わせだ。
和柚庵は器にも店主のこだわりを感じる。
白子も新鮮なピンク色で、唸った口の中で消えていった。
お揚げと小松菜、しめじのおみおつけも、出汁が効いて絶品だった。
締めがカレーだったのだけれど、みかんの皮が隠し味に入っていたようで、 アレルギーの私は食せず、変わって塩むすびに。
どうしてこんなに可愛く、等しい大きさに握れるのだろうというおにぎりは、誤ってドキンさんに一つ食われてしまった。
 高校時代に下校途中、夕日に泣いたことを暴露されると、
ドキンさんは言った。
「今でも、アール・クルーのフィンガーペインティングを聞いて俺は泣いている。」と。
一同、爆笑。
思いがけず、F君の初恋の人の名前を聞くこともできた。
言ってどうになるわけでもなく、
聞いてどうしてあげることもできないけれど。
やはりという美少女ではなく、
性格のすこぶる良い級友だったので、「よし!」という感じ。
カウンターに居た常連さん二人が、同県人で、
お終いも和みました。
大東京で、同県人に出会うことってあまりないから。
ちなみに、佐久の花のふるさとではないのですが。




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