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2018年10月23日火曜日

同窓会に向けて5



 同窓会の開催がもうすぐそこだという時に、
転勤が決まって出席できなくなってしまった同期生がいる。
F君だ。
私のようなプータローを除けば大抵は勤労者なのだから、
そういう事態もあろう。


 F君とは2年前に、同じ高校の同期生を介して、随分と長い時を経て再会することができたのだ。
たまたま我がホームタウンがF君の通勤の途上にあるので、 いつでもまた会えるという思いもあった。
なので、再会を果たしてから、忘年会、恩師の個展で会ったきり、たまにメールのやりとりをしていた。
F君は来月早々に福岡に赴任する。
流石に、九州は遠いので帰省もままならないだろうから、
赴任前に時間が取れたら会おうということで、
昨夜会ったのだ。
 長ネギをぶら下げたプータローの私と、仕事帰りのF君と駅の改札口で落ち合ったのは夜の9時だった。
照明の問題もあるので、私の行きつけのファミレスへ行った。
F君と再会した時は、緊張したけれど、4回目の昨夜は、小、中、高校と一緒だったからか、気がつくと小学生の時のように何の気兼ねもなく会話をしていた。
今回の同窓会で、探し当てた同級生に、小、中、高、大学、会社まで一緒だという者同士がいた。
だからこそ探し当てることができたとも言えるけれど、エスカレーター式の私立の学校でもないのにずっと学校が一緒で、しかも就職した会社まで同じとは驚きだ。
 F君も、月に一度はこちらに帰って来たいと言っていたので、今度はまた他の誰かと一緒に会えるかもしれない。
置地廣場

同窓会が迫り来る中で、私はだんだん怖気付いている。
口がウンコの匂いがするのだ。
急いで歯医者に予約を入れたけれど、同窓会に間に合わない。
ずっと、くちゃくちゃとガムを噛んでいなくてはならないのか、
マスクをかけようか。
マスクなんかかけていたら、誰も我だと気がつくまい。
そうなると何の為の同窓会出席なんだかわからないな。
なんだか気が重くなってきた。

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