子供に返る時

　先日、私はちょんぼした。
通院の日がヘルパーさん来訪の日と重なっていたのだ。
気が付いたのは前日の夕方だ。
慌てて介護事業所に電話をかけた。
そして私は平謝りに謝った。
すると、電話に出た男性職員は「前日だからいいですよ。」と案外優しく言ってくれた。
でも本当は、良くないに決まっている。

　年がら年中人手不足の介護事業所は、ヘルパーさんのローテーションに頭を悩ませているのだから。

通院の翌日に来てくれたヘルパーさんに謝ると、
「前日のキャンセルは大丈夫、気にしないで下さい。」と。
「高齢者は、当日のドタキャン がしょっちゅうですから。
しかも、４時間前に、これからお友達が遊びに来るから今日はいいです。とか
これから親戚が遊びに来るから、いいです。で本当にまいっちゃいますよ。」と。
ドタキャンの理由がお友達が遊びに来るからというのは、思わず笑いたくなってしまう。
しかし、高齢者の場合、介護保険の介護サービスだろうから、それをドタキャンするとは大胆だ。 キャンセルの場合、事業者は、当然ながら利用料を徴求できないけれど、キャンセル料は求めることができる。でも、おそらくキャンセル料は取っていないだろう。
入浴介助を受けるより、お友達を優先するのは、
まるでおままごとで遊んだ子供の頃のようだな。

私もそんな日がそう遠くないのだろうか。
前日キャンセルと当日キャンセルは、
たかだか半日の違いだ。
今日の東京の最高気温は２６度、最低気温は２０度、曇り時々雨の予報です。
とりあえず上を向いて参りましょう。