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2018年10月19日金曜日

通院辛苦



「希望を捨てないでな!」
タクシーを降りる時に運転手さんからそう言われた。
病院を出る時、
病院スタッフが病院入口にタクシーを止めて私を誘導してくれた。
いつものボランティアさんがいなかったのだ。
虚無僧のような大きな完全遮光の帽子を被った私は、左右もよく見えない。
タクシーに乗り込むと、運転手さんは眼の手術後かと思ったらしい、それで私は事情を話した。
太陽光には全く当たれないことを。
「治らないのか?」と聞かれて「治った人の話は、ネットにも出てないわ。」と答えた。
最後にかけられた「希望」という言葉が重かった。
抱える難病の寛解の希望が全く持てないから、
最近とみに生きることにくたびれちゃったんだなと。


  9月から異様にかったるくて辛いと主治医の女医に話した。
「Igeが100も上がったら、身体が闘っちゃって、かったるくなって当然です。今年の夏は暑かったからその影響も大きい。」
と女医。13年前ごろに腎臓が壊れて入退院を繰り返していた時代の値なのだ。だからよくぞ、踏ん張っているとも言ってくれた。
今回、初めて知ったことがあった。
ならば、私よりさらにIgeが数百倍も高いアトピー性皮膚炎の人たちもかったるいのかと尋ねると、重い人は、かったるくてそれはそれは大変だから、強い免疫抑制剤を使うこともあると教えられた。
行きの早朝は、アスファルトの反射光が春や初夏より和らいだと感じたけれど、なあに10時を回った帰りは、雲も消えた秋晴れとなってタクシーの中の私は茹で蛸だ。
完全遮光の上着の下、保冷剤を首に巻着付けていても、背中や腕は汗でびっしょり。
疲れた。
でもアトピーの人も皮膚トラブルだけじゃないんだな。
 

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