昨夜のリベラル系YouTubeチャンネルは、こぞって長生炭鉱でご遺骨が発見されたことで沸いて、緊急配信、報道となった。
アークタイムズ、デモクラシータイムス、ノーヘイトtv、Clp(Choose Life Project)、オッカ君チャンネルだ。
さて、テレビでは報道されただろうか。筑紫哲也さんや久米宏さんの時代ならいざ知らず。されたとしても、これまで何の報道もなければ、多くの人にスルーされてしまうだろう。
実際、何のこと???てな感じの人が日本では圧倒的に多いに違いない。
![]() | |
東京新聞8月21日5回目の潜水調査 |
日本が、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、太平洋戦争と戦争を重ね続ける中で、当時エネルギーであった石炭の採掘が国策として進められ、太平洋戦争中の1942年に山口県の海底炭鉱である長生炭鉱の海底坑道の天井が落盤して183人が生き埋めになった。そのうち7割の136人が朝鮮人であったのだ。
長生炭鉱は、海底からの距離が浅く危険だと言われてきており、地元宇部興産も長生炭鉱には関わらなかったという。事故の前にも水漏れもあり、ネズミが出て行くなど危険なサインがあったものの、採掘が続けられ強制労働させられていた人々が犠牲になった。
当時日本の植民地であった朝鮮から、多くの人が強制連行や、日本で稼げるなどと騙されて連れてこられた人々で、劣悪な労働環境でコレラに罹患し亡くなった人も多く、殴る蹴るは日常的で、満足な食事もとれず、逃げれば捕まえられ袋叩きにされていたという証言もある。
たまたま、事故当日労働を終えて交代した時に災難を免れた方などの証言も掲載された 『長生炭鉱と戦時中の朝鮮人労働者』 (李修京・湯野優子 外国語・外国文化研究講座)
証言では、監督から呼び出され事故現場に行くと坑口には既に水が満ちて分厚い板で塞ぎ始めていたと。
つまり生き埋め状態と言うことだ。
眠る183人のご遺骨の収集は、「お金も知恵も市民が出している」と政府支援と、厚労大臣に「現地に見に行っていただきたい」と国会で要請した共産党小池晃議員。
今回ついにご遺骨が見つかった昨日は6回目の潜水で韓国のダイバーであったが、水深40mの閉鎖空間での難条件で調査ができるのは日本ではただ一人伊佐治佳孝さんだけ。
これまで、ずっと伊佐さんが担い、韓国のダイバーと共にすることもあったが、昨日は伊佐治さんが怪我のため韓国のダイバーが潜水したと言う。
しかし、要する費用はすべて市民の寄付、クラウドファンディングだ。政府は、遺骨の位置がわからない、作業が危険とし、応じない姿勢を示し続けている。
今回持ち帰った骨のようなものが、遺骨であると判明すれば、これまでの政府の対応が変わる可能性がある。
長生炭鉱のご遺骨の収集問題に関わっている社民党副党首の大椿ゆうこさんが石破首相に、現地に見に来い!と迫った4月8日の国会質疑をご視聴ください。
見つかった!と言う報道に、安堵の気持ちでいっぱいになったけれど、ブーツを履いていたとも報じられたことが、改めて傷ましく、惨さが込み上げてくる。
もし政権が変わり、自民党の今だ多数を占める歴史修正主義(安倍派)や同じく歴史修正主義のオレンジ色の党、右派の維新や国民が政権入りすることとなれば、なかったことにしたり、民間と民間との契約だったでしょうからと知らぬ存ぜぬになるだろうな。
そうならないように、今日のブログの拡散をお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿