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2022年11月15日火曜日

死刑のハンコ発言の葉梨法相更迭はためらわれた


 折しも、死刑当日告知が憲法に違反すると訴える裁判で、
67年前の執行前日、死刑囚が姉に面会した時の肉声が公開された後のこと。

「姉さん、もう泣かんで、笑って別れましょう。長い間ありがとうございました。どうかお母さんにも、よろしく申してくださいね。そして子供のこと、くれぐれもお願いします。」

一部を目にして、日本が先進国でも数少ない(日本とアメリカのおよそ半数の州)死刑制度を存続する国であること、現在は当日執行の1〜2時間前に知らせているという即日告知即日執行の酷さに改めて死刑制度について考えさせられていた。

そこに、葉梨法務大臣の発言の報道があったのだ。
死刑制度存続の問題や死刑当日告示の問題とは全く次元を異にするとんでもない発言だ。 
報道から幾日過ぎても、心の中になんとも言いようもない嫌な思いが広がっている。

葉梨氏は、法務大臣の職務について 
「朝、死刑のハンコを押し、昼のニュースになるというのはそういう時だけという地味な役職。」

これは武井俊輔外務副大臣の政治資金パーティーでの発言の最初の文句だ。そして同様の発言を、過去複数回していたことを葉梨氏は認めた。

しかし、岸田首相は当初大臣続投 とし、「説明責任を果たしてもらいたい」と壊れたAIロボットのように決まり文句を述べるに留めた。

説明されて納得できる話だろうか。発言者の人間性の問題だろう。政治家としての資質が疑われる。

しかし、更迭をためらった岸田首相、首相をサポートする官房長官をはじめとする面々も同じ資質なのではないかと思わざるを得ない。

 日本では入管施設で亡くなる人が多いこと、旧統一教会の問題で犠牲になっている国民がいることは承知しながら政治家が教団の広告塔になり、実質的に教団を庇護してきたことにも通じているように思うのは私だけだろうか。

 

 

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