とりわけ官房長官時代には、食い下がる記者を冷笑し、強気で「質問は当たらない」などと跳ね除けてきた菅氏であった。
しかし、昨夜の菅首相の緊急事態宣言では何故か宣言のおしまいに
「私からのご挨拶とさせていただきます。」などと述べ、 終始疲れたというよりは憔悴しているようにも見えた。
1都3県に発出されたこの度の緊急事態宣言の柱は飲食店の営業時間の短縮である。飲食店には、夜8時までの営業が要請された。
これについて、今回飲食店に的を絞った理由について記者から問われると、同席した分科会会長の尾身氏が答えた。
尾身氏は、感染の原因が飲食であることはクラスターを解析して明らかになっていると述べ、家庭内感染についても食事を通じての感染が起点となっていると説明した。
東京では、数が多いこと、匿名性が高いことからリンクが追えなが、地方では3割から4割が食事が関係していることが明らかになっている。ネイチャーでも食事が原因であることを明らかにしていると加えた。
私は、尾身会長の
「右手に箸、左手にマスク、のみ込んでまたマスク」という食事作法のあのジェスチャーが忘れられない。
あれだけGo to トラベル、イートを進めて来たのに。
また首相がコロナウイルスに打ち勝った証としての五輪開催について、記者から状況が変わったのではないか、それでも五輪開催は変わらないか、国民の思いは違うのではないかと問われると、
菅首相は、五輪は東京都とIOCが連携して進めていく、予防注射で国民(の気持ち)も変わるのではないかと、五輪開催に変わりがないことを述べた。
飲食店だって、飲食店に関係する業者だって命がけだ。
爆発的と言って良い感染状況に感染者の治療に当たる医療機関のスタッフだって自らが明日にも倒れそうな状況に違いない。
年末には感染者数が減少すると思っていたと言い、感染者数の急拡大となったことに、無責任であり無策であったと言うしかないだろう。
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