煙に巻かれる

昨夜は雨だった。
止み間には、焼いたのだろうか。
軒下の雨よけに光る雫が並んで、
網を避けて、
路地に落ちて行く。

割烹料理屋の店先、
東京の夜空の下、
雨でなければ、
鮎を食らいながら、一杯やっている人がいる。

一昨日の１５日、渦中の舛添都知事が辞職を表明して、政治資金の公私混同問題等が何ら明らかにならないまま都議会は閉会し、幕引きとなってしまった。
２０日に予定されていた総務委員会の集中審議も中止となり、共産党などが提案した偽証罪も問える強力な権限を持つ1００条委員会も自民党、公明党、民進党などの反対で否決されてしまった。
煙に巻かれた感じだ。

正月に家族と過ごすホテルの部屋で、
出版社社長と政治の会議は本当にあったのだろうか。
６００円の卵サンド３０個を早朝営業していない喫茶店に配達させて早朝勉強会は、本当にあったのだろうか。
購入された数々の美術品はどうなるのだろうか。
都知事の選挙に１回５０億円がかかるという。
国民、都民を馬鹿にした話だ。
辞めていただいても、スッキリしない。

東京の天気もスッキリしない、曇り時々雨で、最高気温３０度、最低気温１９度の予報です。
とりあえず、週末の疲れは、「当店で一杯やって癒してください。お座敷もあります。」とのことです。