過去 1 週間のページビュー

2015年4月23日木曜日

小爆発

最初は小爆発だった。
朝というのが、遠慮、歯止めになったのだ。
青山フラワーマーケット
新しく会員になった、たすけあいの会の2人が訪ねてきた。
『私、ドラキュラ』
『貴女、魔女?』
『東洋の?』
東京五輪で活躍なさったと思えるぐらい、70代後半であろう2人の女性のうちの1人は大柄だった。
これまで、お世話になってきた二つのNPO法人とは明らかにカラーが違っていた。
2人は人気ドラマの中の『大沢家政婦紹介所』の会長さんと家政婦さんという雰囲気だった。
見上げるほど大きな女性の方がこれからサポート(掃除)してくれると言うことだった。
掃除機がけの後は、ウエットシートで拭いて下さいと言うと
「床は水拭きが、一番なんだよ!」
「水拭きの方が気持ちいいんだ!」
と大柄な大崎さんは、力を込めて言う。
私はどちらでもかまわないので、水拭きとなった。
私は、当たり前だけれど掃除を監視することはできない。
何故なら、太陽光が差し込める部屋にはそもそも入ることはできないし、完全遮光の部屋(居間)自体の掃除に私が居れば邪魔になる。
窓のないトイレの前の廊下で完全遮光の帽子を被って、じーっと体育座りをしているのだ。

じゃーじゃーと水の流れる音がしてきた。
キッチンの流しで、雑巾を洗っている気配。
キッチンは居間と一体となっていて太陽光は完全に塞いでいるので、覗いてみたら、やっぱり。
ぎょっとして、「洗面所で雑巾は洗ってくださーい」と大声で言った。
「はーい」と返事するも止めない。
終了して、キッチン冷蔵庫の上など拭くようにお願いした布巾が濡れていない?
「床もキッチンもこの雑巾1枚で拭いたよ!」
だった。
金曜日のこと。
困ったなぁ、これからどうするかなぁ〜と、ドラキュラの私は2日2昼間眠って、 月曜の朝、良人朝餉にパンを焼こうとオーブントースターを見ると設定温度が最高で、ガラス内側に多々ついていたパンのカスがなくなっていた。
頼んでいないけれど、拭いてくれたのか?床拭き雑巾で。(鬱陶しい雨
夕方は会長さんはつかまらない。今電話するしかないだろう。会長さんは、やはり今この朝なら話はオーケーと言ってくれたので切り出した。
「大崎さんを他のどなたかに替えていただきたいのです。」
「なんですって!」(ちょっと怒った感じ)
「なんかあったとでも言うんですか?」(会長さんブリブリ)
「はい」(小さな声で)
「なんですぅ?」(会長さんムッ)
「床拭く雑巾で、キッチンもみんな拭いてしまって、しかもその雑巾を台所の流しで洗ってしまうんです!」(大きい声で)
「ええ!」
「すみません」「本人に良く言ってきませますから、もう一回だけ、今度は私がずっとついていますから」
「・・・」
治る話ではないだろうと思う私だったけれど、これから一日の仕事を始める会長さんに、今これ以上言ってもと思い、取り敢えず、電話は切った。
(登場人物の名前は仮名です。)







0 件のコメント: