無口という病気の良人もまた先月末から酷くブルーになってしまっている。
無口な良人のブルーかブルーじゃないかの見分けは?
全身から負のオーラが出ているかどうかだ。
全く言葉を発しなくなったおかげで、今日は散々だった。
昨日、速達で届いていた郵便物に気がついたのが今日の午前1時だ。
いつも郵便受けの郵便物は帰宅時に良人が取ってくる。
ドラキュラの私は日のあるうちは郵便受けにすら出て行けないのだ。
届いたら、即、記名押印して速達で返送しなければならない大事な書類だ。
一枚や二枚ではない。
普段、大事そうな郵便物については「なんか来てるよ」とだけは言う良人だが。
良人は、黙って床に置いたままにしたのだ。
今日は届かなかったかと私は思ってしまっていた。
焦った。
果たして間に合うだろうか?
春を迎えて、夜は日々短くなっている。
6時近くまで真っ暗だった冬と違ってもはや5時丁度でも、空は明るくなっている。
ざっと目を通して、
「キーパーソン あんこ」と記してあるのをパーキンソンあんこと読み間違えて
ちゃうちゃう「パーキンソン」じゃあないのと、わざわざ罹患している難病名を書いたりしちゃって。
鉛筆書きで良かったぁ〜
御膳が揺れるほど消しゴムをきゅうきゅう押し引きした。
住所やら名前を次から次に書きなぐった。
速達分の切手付きの返信用封筒を先方が2通とも同封してくれていたので
なんとか3時に作業は完了した。
投函に出ると雨で散った桜のはなびらが排水溝の入り口に溜まっていて、
今年の桜はあっけなく終わった感じがする。
しかし、本当に無口というのも困りものだ。
来週は、通院と用事があって外出しなければならない。
用事の方は、勿論夜だし、通院も午後出で真っ暗になるまで病院で時間を潰さなければならない。
またメールするしかないな。
狭い家の中で、要件をメールで伝えるのも常だ。
そしてメールには一工夫が必要だ。
普通に記せば、勿論返信はこない。
「来週は、外出しなければなりません。しかし、心配無用、食事は作る。」
返信はこんな感じだ。
「結構です。シウマイ弁当を買って帰る。」
良人は、不味い私の手料理なんかまっぴらゴメンだから。
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