過去 1 週間のページビュー

2023年10月14日土曜日

政治不信を深めた細田衆院議長辞任会見

 

 おとぼけ会見だった。

 三権の長である衆院議長が記者会見などという場では、ものは述べないと会見を一切開いてこなかった細田博之衆院議長。

しかし、改めてこれまで報じられてきた細田氏と統一教会との関係を振り返ると、よくぞここまで衆院議長の任に就かせていたなという思いが込み上げてくる。

「言論の府の長としての振る舞いなのか、もう一度胸に手を当てて 考えてもらいたい」
これは、細田氏が統一教会との関係について、会見も開かずに紙二枚で済ませた際の、佐賀新聞(今年1月26日)の書き出しだ。

 安倍元首相が銃殺された後、旧統一教会と安倍氏、安倍氏の所属する清和会(細田派)との関係が次々と明らかになり、細田氏が統一教会会長や国際勝共連合会長と並んで映る写真や、2019年10月には韓鶴子統一教会総裁が出席するサミットで細田議長が挨拶する動画なども公になった。

 さらに細田議長は、 
自民党と旧統一教会関連団体との議連「日本・世界平和議員連合懇談会」の名誉会長に21年6月に就任 していた。

 統一教会の自民党への選挙協力を巡っては、2016年の参院選で宮島喜文氏への統一教会票の差配が行われたことは、宮島氏や宮島氏の秘書が複数のメディアに答えている。宮島氏は当選後、清和会(細田派のちに安倍派)に入り、統一教会や関連の集会への出席を求められ、応じてきたが、昨年の参院選で安倍元首相に教団票の依頼をするも断られ、出馬を断念した。教団票は安倍氏の秘書官であった井上義行氏(元教団賛同会員)に回ったのではないかと言われている。

 初めての昨日の記者会見で、詳細に長々と語ったのは自らの病気についてのみであった。

 参加できたのは記者クラブに所属する大手マスメディアの記者だけで、当初は記者の質問の撮影録音はダメということであったと言うから、閉ざされた会見であったわけだ。

 

  記者からの質問への答えでは、安倍元首相が銃殺されたことと統一教会は関係がない、どうして安倍首相が殺されなければならなかったのか理解できないと言い、統一教会も自分たちも問題がないと言う趣旨の発言をしていたことに驚いた。

  統一教会により多くの被害者、人生が一変し、貧困に陥り苦しんだ家族が自死するなどの事態を主に自民党清和会(細田派)の議員たちが広告塔のようになって、教団にいわば加勢し、被害者を拡大させたと言う認識など派閥のトップでもあった細田議長にはこれっぽちもないのだ。

2019年10月の教団関連主催サミットでの細田議長の挨拶「韓鶴子総裁の提唱によって実現された国際指導者会議の場は大変意義が深いわけでございます。今日の盛会をそして会の内容を安倍総理に早速ご報告致したい。」
についてはリップサービスで安倍さんにも伝えていない。統一教会との関係は会合に出てくださいと言われれば出ただけの関係と言った。
 
ここで何故リップサービスをする必要があったと記者に問われると、 細田議長は、安倍氏は晋太郎先生(父)、福田赳夫先生からの関係があることは知っているからと統一教会と安倍家、福田家との関係の長さを言葉にした。

 しかし、それは細田家も同じだ。教団系の勝共連合機関紙思想新聞1990年3月25日に細田博之の名前が反共理念に同調する名簿に記載されていると共に、同紙1986年8月17日には残暑見舞いの名刺広告が「細田吉蔵」の名前で掲載されていると言う。(東京新聞2022年9月7日)
細田吉蔵は細田議長の父親だ。細田家も統一教会との関係も少なくとも父の代からあると言うことだ。
 
ついでにこの東京新聞記事には 、勝共推進議員の名簿に故中曽根康弘氏の名前があり、90年の勝共連合関連の会合では康弘氏の子息である弘文参院議員が挨拶したことが思想新聞に記載されていること、
岸田首相についても、1986年1月1日の思想新聞には衆議院議員岸田文武の名刺広告の掲載があると報じている。他でもない岸田首相の父親だ。

昨日は、統一教会に解散請求がなされた日でもあった。
細田議長は解散請求が理解できない、政府のすることは支持するがと、教団寄りの姿勢を示した。
政府(岸田首相)と細田議長、両者申し合わせていたか。
 
自民党のとりわけ世襲議員が代々統一教会とよろしくやってきた中で、裁判所は解散命令を下すだろうか。

 また、報じられた複数の女性記者へのセクハラについては、Me too と名乗ってくる人がいないのだから、噂に過ぎないと。名乗ることの難しさ、特に権力者にそうすることの難しさを知ってか知らずか、逆手に取った発言を細田議長は繰り返した。

細田議長が体調不良であることは会見からよくわかったが、御年79歳、議員は辞めず、次の衆院選の出馬の意向も示した。次の選挙での教団への支援要請の会見でもあったろうか。


自民、公明党政治を変えて、政権交代を現実のものにしましょう。

 

本日は、次のYouTube動画をご視聴ください

細田衆院議員会見ノーカット(記者質疑あり) 

↑こちらをクリック

人とは良くもなり悪くもなり、区切りの時に人はわかるのでしょうな、と語ったのは今期で勇退すると言う共産党穀田国対委員長。

次のお勧めYouTube動画は17分、穀田国対委員長の会見動画を是非ともご視聴ください。

細田衆院議長の辞任について ←こちらをクリック


関連ブログ

衆院議長が今も細田博之議員

 
 

0 件のコメント: