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2023年10月12日木曜日

不誠実が喝采を浴びる日本の記者会見


 ジャニーズ王国の王子様気分が抜けないのだろうか。

10月2日のジャニーズ事務所の会見での井ノ原氏の言葉は酷いものだった。子供達が見ているから、ルールを守る大人の姿を見せたい。質問は1社1問とするルールを守れと言うもの。

世界史上も類を見ないであろう深刻な児童への性加害は、60年にも及ぶと言われる長い間行われ、被害者は既に475人(10月2日時点)が申し出ており、申告を控える人たちを含めれば1000人に及ぶのではないかとも言われている。

ことの重大性を加害側の立場に立ちこれからの経営を担うと言う井ノ原氏は認識できていないのではないだろうか。
謝罪側が勝手に会見ルールを作り、子供達に性加害を行い続けた側が子供にルールをと言うのはどの口が言うのだ。
その井ノ原氏の弁に会場の記者から拍手が起こった。
 
そして明らかになった指名NG記者リスト。6人の記者について司会者は指名しないようにと言うもの。OK記者、芸能レポーターのリストもあったと言うから茶番もいいところだ。
 
権力と金におもねる記者の数が圧倒する。大手マスメディアの記者たち、アナウンサー、スポーツ紙の記者たち、芸能レポーターたちだ。進行を促すヤジだけを飛ばす人物も会場いたと言う。
 

 
 王子様とはとても言い難いが、官房長官会見も同じだ。 
松野官房長官はNG記者リストの存在は否定したそうだが、
質問内容は事前に通告させる、
問題を指摘するようなフリーの記者は出席自体がくじ引きで、
大手メディア記者たちは、太鼓持ち。無難な質問とヨイショの言葉の予定調和で終わる。
このような事態が顕著になったのは、安倍政権下での菅官房長官の時代からだろう。「あなたに答える必要はありません。」と東京新聞の望月衣塑子記者に言い放った菅官房長官(当時)の言葉は象徴的なものだ。
報道の自由度ランキング68位と一応民主主義を掲げる先進国?としては最下位であるのは当然の結果だ。
 

 
 小意地の悪い王様丸出しの会見だったのは、つい最近のインボイスを強行した岸田首相の微笑み会見だ。
安倍元首相の国葬に始まり、民意無視の岸田首相の冷酷な姿が顕になった。
 インボイス反対の署名は54万筆を超えたが、署名受け取りの署名数のハードルを上げ、越えればまた上げるを行った挙句に受け取り拒否。世論から非難の声が高まってようやく受け取った経緯もある。
署名の数は圧倒しても、声の小さい弱者への増税の強行を、笑みを持って岸田首相は説明をした。
廃業を余儀なくされ、明日からどう食っていこうと奈落の底に落とされた国民をよそ目に笑うか?


今夜は、BBCがジャニーズ創設者喜多川氏の児童性加害に迫ったドキュメンタリーを報道した後、日本国内のマスメディアがこの件を報じない中で、ネットメディアで問題意識を持っていち早く報じたアークタイムスのYouTube動画の一つを是非ともご視聴ください。

アークタイムス編集長の尾形さんは、長く在籍した朝日新聞社では経済部で、2004年 最高裁で喜多川氏の性加害の事実が認められたにもかかわらず、この時も報じなかった(小さなベタ記事のみ)への深い反省、遅くともこの時にマスメディアが報じていればその後の被害者は生まれなかったかもしれない。他の部署への口出しとなること以前に、芸能の話題をどこか低く見ていたこともあったであろうと自責する。そして望月キャスターと共に、非難を浴び続ける告白者達に寄り添い、事実解明を求め、沈黙し続けるメディアの姿勢を問題視しています。

松谷創一郎さんをゲストに尾形さんと望月さん

 アークタイムス10月7日緊急ライブNG記者3人で語る 

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