文民統制が損なわれゆくのではないかと不安に駆られる。
明日投開票日を迎える長崎衆院補欠選挙の応援で、15日佐世保市で木原稔防衛相は、自衛隊を盾に自民党候補への投票を促す発言をした。
佐世保市には、海自佐世保地方総監部、陸自水陸機動団などがある。
「(自民党候補を)しっかり応援していただくことが自衛隊及びそのご家族に対してのご苦労に報いることになる」と発言したのだ。
木原防衛相は16日に「誤解を生むのであれば撤回したい」と述べた。
誤解を生むのであれば、と言うのは法律に抵触する失言、不都合な事実が明らかになった際などに主に与党議員が決まって用いる詭弁だ。
自衛隊が政治的に中立であらねばならないことは木原大臣は百も承知したいたはずだ。こうした発言が公職選挙法に違反することだってわかっていながら、公然と発言したのだろう。
この木原防衛相の発言を受けた松野官房長官も「議員の政治活動については政府の立場から発言は控える」と流した。
官房長官が、防衛大臣の法律、憲法にも抵触する発言を咎めることもしないとは。
43兆円、対GDPの2%の防衛費となれば日本は世界第3位の軍事大国となる。増大する防衛予算に応じて、防衛省は力を持つことになる。
早くも防衛相の驕りの表れだろう。
かつて稲田朋美防衛相は、やはり選挙応援で公職選挙法違反の発言をし、その後辞任している。木原稔防衛相は、誤解を生んだならばの発言撤回で済ませるのか。
43兆円がさらに膨らむ?
庶民は窮しているのに。
それでも防衛装備品の爆買いをやめなのか。
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